2021.12.03
# エンタメ

学者が絶賛…! 山下智久が「奇跡の俳優」と言われる驚愕のワケ

柿谷 浩一 プロフィール

ソロになって十年間、彼はこの言葉からブレることはなかった。何でもないようだが、これを読んでいる記事もそうであるように、いまは右も左も「言葉」だらけの情報時代。そんな中、ひとつの言葉に立脚し続けるのは並大抵ではない。

ひとつの言葉を信じ人生を進めるその姿は、無数の言葉に溢れ、どれを信じればよいか分からない現代に、ひと筋の“道しるべ”のような凛々しさと頼もしさをもたらす。多くを語らないが、そこに詰まった想いは深く強い。ならば、それを積極的に逆に言語化する人間もいなければならない。

勝手だがそんな想いでぼくは、ドラマ『SUMMERNUDE』以降、三厨朝日のように何かを“待つ”ように続けてきた。

今回の写真集が出ると知ったとき、いまだと思った。今回は彼のどの作品とも違って「言葉」がない(音楽なら歌詞があるが)。だからこそ、この作品については、特別に言葉を出さなければいけない。だからこれを書いた(活字としてこれだけまとまった山下智久論をだすのは初である。それほど重要で意味があるものだということだ)。

山下智久『CIRCLE』

これまではアイドルという性格上、彼の作品・表現がもたらす肝心な局面は、都度の「話題」や「反響」という一時的な消費の中で理解したように見逃され、埋もれることも少なくなかった。だが今回の写真集はそうはさせたくない。

 

自然としての裸体

表紙帯にある写真の印象も先行して「山下智久の写真集」ときくと、彼の肉体美を想像し期待する読者も少なくないだろう。もちろんそのニーズにも応えた作りになっているが、その中にも彼の成長がしっかり刻まれている。

実際、写真集では、衣服の下まで容赦なく「剥き出し」に披露している。でも「おれの身体をみよ」といった安直な体裁では決してない。ページを進めて、地肌がのぞき、裸体が露わになっていっても、変ないやらしさや押しつけがましさを微塵も感じないのがその証だ。

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