2021.12.03
# 暦

12月3日 カレンダーの日

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

今日12月3日は「カレンダーの日」です。これは明治5年のこの日に当時使用されていた天保暦から太陽暦であるグレゴリオ暦への改暦が行われたことに由来しています。

さて、カレンダー、すなわち暦は太古の昔から世界中に存在しています。カレンダー(calender)の語源は古代ローマにおいて税金などの支払日となっていた各月の初日を表すカレンダエ(calendae)であると言われています。

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暦の種類には大きく分けて月の運行を基準とする「太陰暦」、月と太陽の運行を基準とする「太陰太陽暦」、そして太陽の運行を基準とする「太陽暦」の3つがあります。

人類は大昔から農作を営んできましたが、農作物を上手に作るには気温の変化や川の氾濫などを予測するための技術が必要でした。そのため、世界中の人々は夜空を見上げ、星の運行から暦を作り出しました。

夜空で最も目立つ月が季節を知る最も大きな手がかりとなったのも不思議ではないでしょう。そして人々は月の満ち欠けが29から30日程度であること、これを12回繰り返せばだいたい季節が元に戻ることを知りました。これが太陰暦です。ちなみに、現在太陰暦を採用しているのは世界中を見回してもイスラム暦のみです。

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その後、天文学的知識の蓄積や天体観測技術の向上によってより正確に季節の到来を予測することのできる太陰太陽暦や太陰暦が発明されていきました。代表的な太陽暦としては4年に一度閏年をおくユリウス暦やそれを改良して400年に97回の閏年をおくグレゴリオ暦などが挙げられます。

両者とも寸分の狂いがないということはありませんが、前者は128年に1日ずれるのに対して後者は1万年に3日のズレしかなく、かなりの長期間正確に使用できます。

明治5年の改暦によって日本はさらに世界標準に近づくことができたのです。

さらに時が進み、現代では原子時計の開発によって正確な時間が測定できるようになったことや、天体観測技術のさらなる向上によって地球の自転が一様に同じ速度ではないことがわかり、そのような地球の自転と原子時計の差を埋めるための「うるう秒」が挿入されるようになりました。

我々の生活はこんなに細かいところまで科学技術によって支えられているんですね。

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