日本を覆う「マスク信仰」このエビデンスなき“おまじない”とどう向き合うべきか

マスクを外せばコロナは終わる。

一生、鎖国するつもりなの?

ついに来た、期待の新星・オミクロン株!

南アフリカ発祥というニュアンスには、2010年のサッカーW杯南アフリカ大会の際に散々テレビが煽った「ヨハネスブルグの治安は最悪。毎日のように銃撃戦が発生し、外国人をターゲットにした強盗も頻発!」という恐怖のイメージがつきまとう。実にナイスな国からやってきた、と専門家とテレビは煽りネタの再登場に沸いていることだろう。

Gettyimages

テレ朝newsはさっそく「オミクロンの感染力 向かいの部屋に滞在だけで…」という記事を発表。タイトルだけを見ると、「壁やドアをもすり抜ける驚異の感染力」とも捉えられるが、現状の分析では、陽性者の男性がドアを開けた際にウイルスが外に出て、それに向かいの部屋の男性が感染した、ということらしい。

つまり従来型の空気感染と同じことなのだが、タイトルのミスリードにより、より強烈な変異株が誕生した、と思わせる。

南アフリカの医師Angelique Coetzee氏は「新株の変異種であるオミクロンは軽症になり、目立った病的現象は見られない」と述べている。もちろん、今後どうなるかは分からないものの、これまでの新型コロナの変異を見ると、感染力は強化されても、概ね弱毒化し、致死率も減少している。

「ワクチンのおかげです!」という声もある。しかし接種率31.3%のインドや24.1%の南アフリカでも死者数は激減中なのだ。

 

正直者の南アフリカが新株の誕生をWHOに律義に伝えたところ、世界中から「お前らこっちに来るんじゃねぇ!」という差別が渦巻いた。日本のネットでも「オミクロンを日本に入れるな」「空港を封鎖しろ!」「外国人は日本に来るな!」の大合唱である。

弱毒化したウイルスが入ってきて曝露した方が自然免疫を獲得できるだろうに、一生、鎖国するつもりなのだろうか?

民意を汲んだ岸田首相は慌てて外国人の入国禁止を発表した。五輪を強行した自民党の総裁とは思えないこの決断が、オミクロンへの恐怖イメージを決定づけた。

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