高校によって、入試の点数と内申点と比率は変わる?
東京では当日の学力検査の点数と内申点の比率は7:3ということだが、それはどの学校であっても変わらないのだろうか。進学重点校の場合、内申よりも、当日の学力検査のほうを重視するというケースもありそうだが……。
「今の都立の仕組みでは、どの学校もすべて7:3です。かつては、例えば日比谷高校など、都立トップレベルの学校では、特別選考枠というものがあって、内申を不問に付して、入試の学力点がとにかく高い生徒を取る! という仕組みが存在していました。けれども、今はもう撤廃されています」(松田さん)
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「例えば、千葉、神奈川、埼玉などでは、学校によって内申点の比率が明確に分けられています。千葉は中1から中3の内申点を、45+45+45の135点満点にし、そこから高校ごとの基準によって、係数をかけるんです。つまり、内申点を2分の1にする学校もあれば、2倍にする学校もある。高校ごとに、内申点が占める割合を大きくしたり、小さくしたり変動させることができるんですね。また、神奈川では、学力検査のほかに面接が必ずあるので、学力検査・面接・内申書の比率を4:3:3、もしくは6:2:2など、すべて整数で10になるように、割合を変えることが定められています」
子どもが志望する高校では、どのような比率になっているのかは把握しておきたいポイントだ。続く第2回目【中高生の親2000人が答えた、高校受験「内申点にまつわる都市伝説」を徹底解説!】では、部活に入ったほうがいい、ボランティアなどの課外活動をしたほうがいいなど、まことしやかにささやかれる「内申点をあげるための都市伝説」にまつわる親の疑問を徹底解説する。
取材・文/石塚圭子
※この記事は現代ビジネスとYahoo!ニュースによる共同企画です