同じ40代でも、「夫は外で働き、妻は家庭を守る」という“昭和な結婚観”を持つ男性がいる一方で、「家事育児は夫婦で協力してやるもの」という“令和な結婚観”を持つ男性もいる。両者を分かつものは何なのか、女性の生きづらさをさまざまな側面から描いてきた漫画家でライターの田房永子さんが考えた。

※以下、田房さんによる寄稿。

-AD-

根強く残る「昭和な結婚観」

Twitterを見ていると、毎日のように40代男性による結婚観のツイートが流れてくる。

婚活中の男性が「結婚したい」と熱く語るその理由が「掃除しなくていい、洗濯もしてくれる、帰ったらごはんがある、そんな生活を早く送りたい」だったり、「産後、育児に一切協力してくれなくてそれが未だに許せない」と妻から言われた男性が「家事育児に専念させてくれる夫、外で稼いでくる夫に対する敬意はないのか」と逆に嘆いていたり。それらのツイートにはたいてい、「まだこんなことを言うやつがいるなんて」「時代錯誤にもほどがある」といった批判のコメントがつく。

イラスト:田房永子

私(40代前半)が20代の頃は、こういうことを当たり前のように堂々と言う男性は“普通”だった。独身女性同士の会話でも「結婚したいけど、ごはん二人分を毎日作らなきゃいけなくなるって大変だよね……」とか「誰かの世話をするって私には向いてないから、結婚はしない」とか話しているのをよく耳にした。当然、みんな実際に結婚したらそういう家事分担をしていたわけではないと思うが、「結婚は男性にとって、養う代わりに家事をしてもらうことであり、女性にとっては家事をしてあげること」というのはスタンダードな前提だった。

田房永子さんのコミックエッセイ『男社会がしんどい ~痴漢だとか子育てだとか炎上だとか~』より

だけど、ここ10年ほどで世の中の雰囲気がガラリと変わった。