2021.12.02
# エンタメ

まだ不幸の先がある『カムカムエヴリバディ』上白石萌音が深津絵里の母を演じる理由

木村 隆志 プロフィール

すでに明かされている「極限の不幸」

できるだけネタバレを避けながら書いていくが、「先入観なしで見たい」という人は、以下を読まないほうがいいかもしれない。

これはすでにテレビ誌やネットメディアなどで書かれているが、るいと大阪で暮らす安子のもとに義父・雉真千吉(段田安則)が現れる。るいを連れて岡山の雉真家に戻ることを求められた安子は拒みつつも、受け入れざるを得なくなってしまう。

しかし、岡山の雉真家に戻ったら、当然ながら姑・美都里との対立は避けられない。また、幼いころから安子に思いを寄せ続けてきた勇をめぐる美都里と女中・雪衣(岡田結実)との新たな火種も予想されている。

『カムカムエヴリバディ』公式サイトより
 

さらに、ここからが核心。当作の放送前、「安子は娘を置いてアメリカに渡った」ことが明かされていたのだ。そして、深津絵里が安子の娘・るいを演じる“るい編”は、生まれ育った岡山を飛び出し、大阪で暮らしはじめるところからスタート。「るいは生き別れた母を憎んでいる」という設定と、名字が“雉真”であることがすでに明かされている。

大切な人を失い続けた安子が最愛の娘と生き別れてしまう……という最大の不幸が本当に待っているのなら、これまで以上の反響を呼ぶだろう。しかし、上白石と藤本なら「つらくて見ていられない」ではなく、母の深い愛情を描くことで感動の物語に昇華させてくれるのではないか。

まさに“安子編”は極限の不幸を描いた作品だが、もしかしたらそれこそが先輩女優・深津絵里の母親を上白石が演じる理由なのかもしれない。

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