今年10月に、新ブランド「jam apparel(ジャム アパレル)」を立ち上げた長谷川ミラさん。これまで手がけていた「JAMESIE(ジェイムジー)」からのリブランドという形になるが、そこにはミラさんが熱心に活動に取り組んでいるSDGsへの想いがぎっしりと込められている。

ファッションという消費文化とサステナブルの両立は難しい。それでもファッションは楽しみたい。そんなミラさんが、「jam」を通して伝えたいこととは何か? 前編と後編の2回に分けて、お届けする――。

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「少しでも何か持ち帰ってもらいたい」この思いが起点に

ミラさんが最初に自身のブランド「JAMESIE」を立ち上げたのは今から4年前。いつかは自分のブランドを持ちたいという夢を、手探りでスタートさせたのがこの時だった。

「jam apparel」長谷川ミラ インスタグラムより

「手始めにカットソーから製作を始めたんです。私がかわいいなと思うデザインをプリントしたごくシンプルなものでしたが、オンラインで販売したら、ありがたいことに開始からわずか1時間半で200枚近く売れて! そこから他にもいろいろなアイテムを手掛けるようになりました。

同時にポップアップショップの展開も始めると、たくさんの方が『ミラちゃんのファンです!』と足を運んでくれて。そうすると、私なんて何者でもないのにこんなふうに応援してもらって申し訳ないな、と思ったんですよね。そこで、ならば服だけじゃなく、もうひとプラス何か持って帰ってもらいたい、と思って。

当時私はよく海外に行っていたこともあってジェンダーに関する問題に関心を持っていたので、ニューヨークのプライド・パレード(=LGBTQを讃えるイベント)で撮影した写真をTシャツにプリントして、それを販売したんです。するとお客さんたちも、『え、これって何?』『知らなかった』と関心を持ってくれて。その都度、丁寧に説明をしていたんですけど、この経験が『jam apparel』へのリブランドにつながっていくことなります」