2021.11.30
# 借金

お金を貸す条件は「下着姿の写真撮影」…40歳シングルマザーが遭遇した「個人間融資」の闇

「ひととき融資」をご存知でしょうか。お金を貸す見返りとして、性行為を要求する行為を「ひととき融資」と呼びます。「利息が払えないなら(あるいは、お金を貸す代わりに)、ともに過ごす『ひととき』を提供してください」ということなのでしょう。

債務整理をしたことがあるなど、何かしらの事情があってカード会社や消費者金融からお金を借りることができない女性の弱みに付け込んだ卑劣な行為。この「ひととき融資」がコロナ禍で広がっているようです。

今年の8月、事務所に1通のメールが届きました。「ひととき融資についてご相談させてください」と。

メールをくださったのは、青木由香さん(40歳・仮名)。5歳のお子さんをもつシングルマザーです。

事件解決のお礼にと、今回快く取材をOKしてくださいました。デリケートな内容ですので、個人が特定されないよう、多少の脚色を加えてはいますが、事件のあらましは概ね記事のとおりです。

コロナ禍で収入半減、2週間の出勤停止も重なって

由香さんはエステティシャンとして都内のサロンに勤務。72歳の母親、5歳の娘とともに実家で暮らしています。

Photo by iStock
 

3年前に暴力を振るう夫から逃げるように離婚しましたが、養育費はもらえていないと言います。母親の年金は月額6万円ほど。自宅は母親の持ち家のため家賃はかかりませんが、生活費のほとんどを由香さんの収入で賄っていました。

由香さんの収入は完全歩合制のため、月々の波はあるものの、生活自体は回っていたと言います。しかしコロナ禍で来客が減り、収入も一気に半減してしまいました。

離婚騒動の際、カードの返済ができなくなった由香さんは、一度、債務整理をしています。それ以降、自分名義のカードが作れません。キャッシングはもちろんのこと、分割払いなど、生活費の支払いに猶予を持たせる手段も、由香さんにはありませんでした。

そんなとき、さらに追い打ちをかける出来事が。友人がコロナに感染し、由香さんも濃厚接触者として2週間も出勤できない日が続いたのです。

「頑張ってたくさん稼ごう!と歩合で働いていたことが裏目に出てしまいました」

そう由香さんは語ります。

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