2021.11.24
# 保育園

34歳・妊婦の苦悩…出産前から始まっている「激しすぎる保活」の過酷な現実

失敗すれば、職場復帰も難しい
池守 りぜね プロフィール

待機児童問題もだいぶ解消されたというものの、保育時間も長く、費用が安く済む認可保育園はいまだに倍率が高い。そのため認可以外の保育園も、保険として探しておく必要がある。なお首都圏には、国ではなく東京都が独自に設定した基準を満たす「認証保育園」もある。

「保育料の補助金の交付申請ができる認証保育園も探しているのですが、駅から近い場所や、20時近くまで預かってもらえる保育園はどこも空きがなさそう。施設見学のための予約電話も、なかなかつながらない状況なのです」

数字上では、待機児童問題は解決したように見える自治体もあるが、保育を望んでいるママたちがすべて希望通りの園に入られたわけではない。

3歳までしか預けることができず、その後また保活が必要な「小規模保育所」と呼ばれる施設や、預かり時間が長い代わりに高額な無認可保育園など、一時的に希望ではない園に預けているママたちも少なくない。そうした実績があると、次年度以降の保活で有利になるからだ。

Photo by iStock
 

予期せぬ異動で「マミートラック」へ

かつて沙也加さんは、書籍や映像作品などを手掛けている制作会社で広報を担当していたが、妊娠をきっかけに、総務部に異動になった。

「妊娠前は、広報部で自社製品のPR、たとえば販促物の作成や、PRイベントなどに関わっていました。

過去に会社は違うけれど、同じようにPRの仕事をしていた先輩ママに相談した時、『時短勤務を利用して、仕事は続けた方が良い』というアドバイスを受けたんです。でも、妊娠初期の段階で、体調不良の日が多く、しばしば休んでしまった。

その時に、休みの日でも急な対応が必要な広報の仕事では、ほかの人に迷惑がかかると言われて、総務部に異動になりました」

関連記事

おすすめの記事