日米韓の共同会見“中止騒動”…何が起きていたのか、その「顛末」

文政権の大統領府は外交を軽視?

日米韓次官級協議の共同会見が中止に

「日本と韓国の間で一部、意見の食い違いがあった」。17日(現地時間)、ワシントンで行われた記者会見場に現れたシャーマン米国務副長官はこう語った。一緒に出席するはずの、森健良外務事務次官と崔鍾建(チェ・ジョンゴン)韓国外交部第1次官の姿はなかった。

崔氏は直後、韓国記者団に対し、共同記者会見が中止になった理由について「日本側が、(金昌龍・キム・チャンリョン)警察庁長官の独島(竹島)訪問のため、記者会見に参加できないと事前に伝えてきたからだ」と語った。

松野博一官房長官は18日の記者会見で「竹島を巡る事案に関し、わが国の立場に鑑み、到底受け入れることができず、韓国側に強く抗議をしているなか、共同記者会見を実施することは不適当と判断をした」と語った。

「同盟重視」を掲げるバイデン政権は今年7月、2017年10月以来、約4年ぶりの日米韓次官級協議の開催にこぎ着けた。今回も米側の強い要請があっての開催だった。関係筋によれば、日米韓次官級協議は最初から最後まで、「中国にどう対応するか」というテーマで一貫していた。それだけに、日米韓のスクラムを強調できなかったことに、米側から落胆する声があがったという。関係筋の1人は「ドラマの再放送を見ているようだ」と語った。

「ドラマ」とは、英コーンウォールで開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)の際、日韓が首脳会談開催を巡って繰り広げたドタバタ劇を指す。

G7サミットの様子/photo by gettyimages 
 

日韓両政府は6月12日に開かれた拡大首脳会議と夕刻のレセプションの間に、10分から最大20分までの略式会談をセットしていた。ところが、首脳会談の直前というタイミングで、韓国が竹島周辺で軍事演習を行うという事実が明らかになった。両政府は結局、首脳会談開催を断念した。

日本政府関係者の1人も「韓国はわずか5ヵ月前のことを忘れたのか。警察庁長官は閣僚ではないが、治安機関トップだ。そんな人間が竹島に行けば、日本が反発することくらい、わかりそうなものなのに、なぜ放置したのか」と憤った。

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