夫婦で教育方針や子どもの将来像を話し合う

教育方針のヒントは、「お子さんの名前の由来」や「親御さんの仕事」にもあります。例えば、「自分の力でまっすぐに道を切り拓く人になってほしい」と願って名前をつけたなら、「間違ってもいいから自分の考えを進んで言ってみる」といったことが教育方針になりそうですし、親御さんが仕事において「一致協力する姿勢」や「誠実に打ち込むこと」などを大事にされているなら、図らずもそれが教育方針に反映されるということも少なくありません。

「特別な教育方針などなくとも、毎日元気で楽しく過ごせればそれで十分」という考え方もあるかもしれませんが、そこから何を経験し、どう成長してほしいのかということを親自身が持っておくと、同じ経験が宝物に変わります。教育方針は本来願書を書くためではなく、子どもの豊かな成長のために考えておくものなのです。

教育方針や子どもの将来像は、夫婦どちらかだけが考えるのではなく、二人で話し合うということも大事です。一人で悶々と考えるより、二人で話し合うほうがアイディアも出ますし、考えも明確になります。何かきっかけを見つけて、「こういう人になってほしいね」「教育ではこういうことを大事にしたいね」というお互いの思いをぜひ話し合っていただきたいと思います。

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二人の考え方が全然違う場合もあるかもしれませんが、そこは違いを認め受け入れ合うなどして、ある程度共通項を見出しておくようにしましょう。二人の思いがある程度一致していないと、子どもに対して全然違うメッセージを出すことになり、子どもを戸惑わせてしまいかねません。意見や内容の違いはあるにしろ、「大事なものは何か」という点だけは両親の間でしっかりと共有するのがおすすめです。

また願書や作文を書く際も、人が読んでわかるかどうか、他人に伝わる文章になっているかどうか、二人で協力して確認しましょう。小学校受験の願書はよく「親のラブレター」などと言われますが、愛情をこめればよいというものではありません。「親の論文試験」くらいの気合で取り組んでもらいたいもの。一方的な熱意や思いだけでなく、自分たちの考えや価値観をわかりやすく相手に伝えるのが大事だということを、忘れないでいただきたいと思います。