すべてのカギとなる「教育方針」

小学校受験では、教育方針や志望動機などを面接でも聞かれますが、文章として書けないと、説得力を持って答えることはできません。自分の考えを整理し文章にまとめることは、わが子の将来や人生に対する思いを確認し、自分の言葉として語ることにもつながります。文章力を鍛えることは、親御さんご自身を磨き上げることでもあるのです。

とは言え、教育方針を明確に言える親は決して多くはありません。「将来こういう人になってほしい」と漠然と思っていても、なかなかうまく言葉に表せないというのが普通です。「そもそも教育方針ってなんだろう?」と首を捻ってしまう人も少なくないと思います。

教育方針というと難しく聞こえますが、一言で言えば「教育において何を大事にしたいか」ということです。例えば、「外でたくさん遊んで、元気で活発に体を動かしてほしい」と思ったとしたら、さらに一歩進めて「そこから具体的に何を学んでほしいか」「そのためにどう行動に移せばいいか」などを考えてみるといいでしょう。

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縄跳びやかけっこが好きなら「目標を持ってチャレンジすることが大事」だと伝えたり、失敗しても手を出さずそこからどう行動するかを一緒に考えたり。

また、「自然に目を向けること」「好奇心旺盛であること」が大事だと思うなら、散歩しながらお天気や季節の移り変わりについて話したり、公園遊びの中で草花や木々の変化に目を向けさせてみる。

そうやって日々の暮らしの中から深掘りしていくと、単に「元気な子になってもらいたい」「好奇心旺盛な子になってほしい」だけではない、「教育で大事にしたいこと」や「こういう人になってほしい」というわが家ならではの教育方針が見えてくるのではないでしょうか。

中には親が大事にしたいと思っているものと、子どもの個性が異なる場合もあるでしょう。例えば親としては外で活発に遊んでほしいのに、子どもはお家で本を読んでいるのが好き。そんなふうに親の思いと子どもの個性がかけ離れていると、残念に感じたり心配になることもあるかもしれませんが、そういう場合はやはり子どもの個性を第一に考えて、「それなら本から興味関心を広げるように」など、その子にあった切り口で教育方針に沿った取り組みを考えてみるといいと思います。