2021.11.24
# 離婚

55歳で「役職定年」を迎えた“酒乱夫”とついに離婚…のはずが、50代妻を襲った「まさかの悲劇」

筆者は離婚事件を多く取り扱っていますが、その中でも近年特に増えているのが定年間際の離婚に関する相談です。

最近の熟年離婚にはどのような特徴があるのでしょうか。離婚に詳しい堀井亜生弁護士が解説します。

[PHOTO]iStock
 

「役職定年」が離婚のきっかけに

ここ数年で熟年離婚が増えた理由としては、2007年に年金分割の制度が導入されたことも挙げられます。離婚しても年金をもらえるのならと離婚を希望する妻が増えたのです。

さらに最近は離婚の動機も変わってきています。以前は「離婚して退職金を分けてのんびり暮らしたい」という目的で離婚する人が多かったのですが、最近は「夫の給料が下がるから離婚したい」という人が増えているのです。

現在の企業では、定年前の55歳頃から給料が下がり始めることがあります。「役職定年」という制度で、一定の年齢に達した社員を管理職のポストから退かせて、一般職などの待遇に変更することを指します。役職手当などがカットされるため、管理職時代よりも給料が下がることになります。

以前は定年が55歳でしたが、90年代に退職年齢が伸び、役員の高齢化によるポスト不足を防ぐために導入した企業が多く、大きな企業ほど導入されている傾向にあるようです。

もちろん、夫が数年前から家族にそのことを伝えて、減収に対する準備をしていれば問題はありませんが、いざ収入が下がると、生活レベルが維持できなくなることに強い不満を覚える妻もいます。

経済面以外にも長年の不満があった場合、「生活のためにこれまで我慢していたけど、給料が下がるなら、もう顔も見たくない」と離婚を考えてしまうことがあるのです。

では、このような状態で離婚をするとどうなるのでしょうか。

熟年離婚を考えた女性二人のケースを紹介します。

関連記事

おすすめの記事