中国・習近平の猛反発…岸田外交の「最大の試金石」は「台湾問題」である

“安倍離れ”が取り沙汰されているが…
歳川 隆雄 プロフィール

中国の強い反発

それはともかく、この日本・台湾官民協力プロジェクトは、現在の熾烈な米中技術覇権抗争の中で、経済的に中国市場に大きく依存する日本の中短期台湾アプローチの結節点となる。

日台経済緊密化を推進すれば、当然ながら中国は強く反発する。他方、日米同盟を基軸とする日本の外交・安保政策は、中国の習近平国家主席(共産党総書記)による台湾武力侵攻が懸念されるなかバイデン米政権が求める日米連携の経済安全保障政策を見据えた対中国アプローチをどうするつもりなのか。

「親台派」を自任する安倍晋三元首相は年内にも台湾を訪問し、蔡英文総統と会談する意向があるとされる。9月の自民党総裁選の最中に、安倍氏に近い高市早苗自民党政調会長が蔡氏とオンライン会談を行ったことに習指導部は過剰な反応を示したことは記憶に新しい。

永田町では岸田首相の“安倍離れ”が取り沙汰されているが、蔡総統との高市オンライン会談と比べて安倍対面会談では中国に与えるインパクトは計り知れないほど大きい。

 

米上下院議員一行13人がフィリピンの首都マニラから米軍機で9~10日に台北を訪れて蔡総統と会談したことを強く批判、中国政府声明「台湾海峡の平和と安定にさらなる障害をもたらす」からも容易に想像できる。

いずれにしても、台湾問題が岸田外交の試金石となりつつあることだけは間違いない。

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