紛れもない“カリスマ”でありながら、音楽へのアプローチの仕方はクレイジーかつフリーダム。2001年にスタートしたソロ活動は、今年で20周年。L’Arc〜en〜Cielも結成30周年を迎え、ライヴ開催などで盛り上がる中、6月からはソロ活動をメインに据え、オーケストラツアーで全国を回った。11月24日には、最新シングル「FINAL PIECE」をリリース。HYDEさん初のウエディングソングだ。
なぜ今ウエディングソングをリリースしたのか。まずはその理由について聞いた。

出典/youtube HYDE - 「FINAL PIECE」 MUSIC VIDEO

結婚式で自分の作った曲を使ってほしい

「何度となく友人知人の結婚式に出席してきて、いつだったか『あ、こういうときに流れる曲って、案外少ないのかもな』と思ったんです。他のアーティストの曲が流れてて、『結婚式で自分の作った曲が使われるのって、なんかいいなぁ』って。(軽く歌いながら)♫Butterfly〜とかさ(笑)。以来、機会があったら作ってみたいというアイデアが頭の片隅にあったので、今回は、ウエディングソングとして使ってもらえる曲を目指して作ってみました。コロナ禍でなければ、今頃は激しいロックをやっている予定だったんですけど、この状況下でできる最大限のことを考えて6月からはオーケストラツアーをやっていて、そこに向けて作った新曲の中の1曲です。ロックをやっていたら、このタイミングでウエディングソングを作ろうとは思わなかったかもしれない」

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全編英語詞の「FINAL PIECE」は、すでにオーケストラツアーでも披露されている。「FINAL PIECE」というタイトルには、結婚という一つの人生のゴールにおける「今隣にいるパートナーが、自分の最後のピース」であるという確信めいたものが感じられるが、 「ウエディングソングを意識して曲を作ったのはいいけど、いざ歌詞を書くってなったときに何を書くかは、全くノーアイデアでした」と笑った。

「まず、曲の雰囲気から映像をイメージしたかな。二人で夕焼けを見ているような景色。『僕から見た、君がいるこの景色はすごく綺麗だけど、君から見た景色はどうだい?』みたいな問いかけが浮かんで。結婚を決める時って、パズルのピースがパチっとハマる瞬間なのかもな、と。でも、あくまで雰囲気重視ですね。広い意味でのラブソングであればいいかなと思って。だって、洋楽の曲だと、歌詞の意味なんかわからなくても、雰囲気で使うじゃないですか。今回は、“結婚式で使われる”ことを目的にしていたので、英詩にすることによって汎用性が高い曲になるんじゃないかな、と。極端な話、僕が歌ってるって分からなくてもいいし」

2021年8月14日パシフィコ横浜にて 撮影/緒車寿一