毎日の暮らしに欠かせない「食」と真摯に向き合う人が増えています。地域とつながり畑を耕したり、コロナ禍の飲食店を応援したり、食事から健康を考えたり。食に思いを巡らせ、未来を考える、バレエダンサー・俳優の宮尾俊太郎さんに話を聞きました。

宮尾俊太郎(みやお・しゅんたろう)
バレエダンサー・俳優。1984年北海道生まれ。熊川哲也氏に憧れ、14歳よりバレエを始める。2001年、17歳でカンヌ・ロゼラ・ハイタワー・バレエ学校に留学。2004年、Kバレエカンパニーに入団し、2015年プリンシパル(最高位ダンサー)に昇格。2014年には自らが座長を務めるBallet Gentsを結成。演出・振り付けを手掛ける。テレビドラマやバラエティ番組、映画、ミュージカルなどにも出演し、活動の幅を広げる。水曜深夜0時30分から放送のドラマ『つまり好きって言いたいんだけど、』(テレビ東京)に朝比奈玲司役で出演。《美×健康×芸術》を追求する宮尾俊太郎メソッドを楽しく学べるオンラインサロン「Miyao Studio」を今春開設し、現在メンバー募集中。https://lounge.dmm.com/detail/3301/ 

自分の身体と向き合い、
欲するものに応える

20歳でKバレエカンパニーに入団し、プリンシパルとして数え切れないほどの舞台に出演。近年は振り付け・演出、ミュージカルやテレビ出演など俳優としても活躍の場を広げている宮尾俊太郎さん。その肉体美は洋服の上からでも分かるほど、強く、しなやかな筋肉を纏い、指先の動き一つにまで研ぎ澄まされた美意識が通っている。一流のバレエダンサーとは、たたずまいだけでこうも美しいのかと、惚れ惚れする。彼の肉体を形成しているのは、日課のストレッチとトレーニングに他ならない。27歳のときにケガをして以来、健康面には人一倍気を使っているそう。特に大切にしているのが、日々の食事管理。

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「僕はまず、“ベース食”を決めています。ベビーリーフ、スーパースプラウト、オーガニックレモン、平飼い卵、グラスフェッドビーフ。ゲランドの塩、木桶仕込みの醤油、あとは『ザジェッド』のオーガニック エキストラバージンオリーブオイルや『有機金ごま油』など、上質な油をとる。朝昼晩いつでも良いので、自炊するときは、このベース食を食べる。それ以外は我慢せず、自由。今は新型コロナウイルスの影響で外食する機会はすっかり減りましたが、会食など外で食事をするときは好きなものをなんでも食べます。お酒も飲みますし、大好きなラーメンも週イチですね」

コート¥83600、シャツ¥49500、パンツ¥59400(すべてYOHJI YAMAMOTO/ヨウジヤマモトプレスルーム)☎03-5463-1500

さぞや厳しい食事制限を課しているのではという予想に反し、食生活もいたって柔軟。TPOに合わせ、周りの人たちに気を遣わせることなく食事の時間を楽しみたいという、宮尾さんの優しい気遣いも感じられる。そして、とにかく勉強熱心。「アダムスキー式腸活法」や栄養科学博士のオーガスト・ハーゲスハイマーさんの食事法を勉強したり、かつてはよりストイックに、糖質制限やグルテンフリーなど制限系の食事法を取り入れていた時期もあるなど、現在に至るまで様々な食事法を勉強し、実践してきたという。けれど、この“ベース食”スタイルに変えてから、すこぶる調子が良いそう。

「食事制限をすると食べられるものが少なくなるので、どうしても栄養が偏ってしまいますよね。それに制限をして“削る”という行為が少しネガティブに感じられるようになったんです。それより、大切なのはバランス。あらゆることを試した結果、ストレスなく自分の身体に合うものが一番だな、と。例えば発芽玄米を食べていた時期もありましたが、僕の場合、お腹にガスがたまる感じがして、練習のある身には向かない。それに正直なところ、色々考えながら食べるのって、めんどうくさいんですよね(笑)。でもベース食で身体の基本を作っておけば、我慢せずに続けられる。ベース食に飽きて一旦やめてみても、だるくなったり肌ツヤが悪くなったりして、結局身体が欲してくるんです」