「PCR陽性」でも在日米軍は「隔離ナシ」…水際対策のとんでもない“抜け穴”

今回で、なんと3度目だ
半田 滋 プロフィール

今回で、なんと3度目だ

過去にあった類似の事例をみると、昨年7月12日、羽田空港から入国した米兵の家族3人がPCR検査を受けた。検疫所は検査結果が出るまで空港内などで待機するよう求めたが、翌13日午前、民間機で山口県の岩国錦帯橋空港へ移動し、隣接する米海兵隊岩国基地に入った。同日昼、検査結果が出て3人の陽性が判明した。

3人は「公共交通機関は使わず、レンタカーで移動する」と虚偽申告までしていた。

外務省の鈴木量博北米局長は在米日軍のシュナイダー司令官(いずれも当時)に遺憾の意を伝えたうえで調査を徹底し、軍として厳正な処分を行うよう申し入れた。

もう一例は昨年7月19日、米海軍横須賀基地の軍関係者が羽田空港に到着後、PCR検査を受けたが、結果が出る前に米軍の車両で横須賀市に移動し、米軍が隔離のために利用しているホテルで1泊した。翌20日に陽性と判明した。

米海軍横須賀基地に停泊中の駆逐艦[Photo by gettyimages]
 

本来なら、検査結果が出るまで空港の検疫所が指定する場所にとどまらなくてはならないが、日本側の要請は無視される形になった。

先の岩国基地の3人の事例から、わずか1週間後の出来事だ。在日米軍司令部が日本政府の抗議を受け流しているか、兵士が司令部の指示を無視しているかのどちらかしかない。

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