無類の料理好きとして知られ、多くの料理番組でもその腕前を見せてくださっていた梅宮辰夫さん。料理に向かう情熱は計り知れず、生前書き溜めていたレシピノートはなんと20冊以上にも及ぶそう! そんな膨大なメニューの中から今回、娘である梅宮アンナさんが誰もが簡単に作れてとびきりおいしいメニューを厳選し、一冊の本として発売することに! 題して『梅宮家の秘伝レシピ-梅宮⾠夫が家族に遺した料理帖-』(主婦の友社・11月15日発売)。

そんな梅宮アンナさんに、特に印象に残っているメニューや梅宮辰夫さんとの思い出のエピソードなどを伺い、2本の記事に分けてお届け。

記事の最後には、本書掲載の「レタス丼」レシピもご紹介! お母様のクラウディアさんが一番よく作ってもらっていたという、炒めてのせるだけでできる簡単メニュー、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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取材・文/上田恵子

父が6年間作り続けてくれた、こだわりの“のり弁”

思い出に残る父の手料理として、真っ先に浮かぶのは“のり弁”です。中学から高校までお弁当だった私のために、父が朝の4時からキッチンに立って6年間作り続けてくれました。おかずは毎回決まっていて、お肉、卵焼き、たらこ。あとは紅ショウガが入っていました。

「パパの愛情のり弁」。(c)梅宮アンナ監修『梅宮家の秘伝レシピ-梅宮⾠夫が家族に遺した料理帖-』/主婦の友社

お肉もヒレ肉じゃなきゃダメ。たらこも卵ものりも、もちろんお米も、すべて父が納得できる逸品じゃなきゃダメ。炊飯器も高いものを愛用するなど、こだわりにこだわったお弁当でした。

のりの敷き方にも決まりがあり、1枚ののりをご飯にペラッと乗せるのではなく、小さく切ったのりを「ご飯・のり・ご飯・のり・ご飯・のり」と、ぎっしり3段に敷きつめていくのです。なぜなら、1枚ののりだと最初にお箸を入れた際に全部はがれてしまいますが、小さくすれば最後までのり弁として楽しめるから。私は1枚のままでも良かったんですけどね(笑)。

お弁当箱も女子が持って行くようなかわいらしいものではなく、なにやら立派なお重でした。下の段がご飯、上の段におかず。結構なサイズのドカ弁なので食べきれず、しかもおかずが毎回同じなためどうしても飽きてしまう。なので私はよくクラスの友達や担任の先生と、お弁当のトレードをしていました。父のお弁当は美味しいので、ものすごく人気があったんです。おそらく私よりクラスの友達のほうが、父のお弁当を食べていたのではないでしょうか。