2021.12.10
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理想は「三河屋のサブちゃん」…?カクヤスの「ピンチに強い」経営哲学

「冷蔵庫の隣まで運ぶ」ことが生む信頼

「三河屋のサブちゃん」の強み

──その一方で、若者を中心に「アルコール離れ」が進んでいると言われます。その中でも成長を続けることは可能でしょうか。

佐藤:趣向の変化以前に人口が増えなくなる以上、市場規模は大きくなることは期待できません。ただ、小さくなったと言っても、酒の市場は4兆円規模あります。どんな業界でも、トップ企業が市場シェアの1割は抑えていることから考えれば、年間売上4000億円にはなれるはず。今、カクヤスの売り上げは1000億円規模ですから、まだまだ伸びる余地はあると考えています。

ラストワンマイルを押さえたものが強いと言われるし、それは事実だと思っています。現に、カクヤスは自前の物流を持っていて、それは現に他物流会社との決定的な違いです。例えばうちの配達員は、ビールや飲料は玄関先に「置き配」するだけではなく、ご希望があればお客様の台所の冷蔵庫の横まで運びます。

ここで顧客との関係が生まれるのです。中には、毎日1本のお水を注文されるお客様もいると聞きます。配達員とお客様の信頼関係は、それこそ『サザエさん』に登場する御用聞き「三河屋のサブちゃん」のような存在になれている証拠ではないでしょうか。

もちろん現実世界では「コスト意識を持った三河屋のサブちゃん」が必要ですが、これがカクヤスのありようで、それを貫けばまだまだ成長できると確信しています。

〈取材・文/平原悟 写真/西崎進也〉

配達だけでなく、業務用と家庭用両方の顧客を持つカクヤスグループだからこそできる品揃えも強み
株式会社カクヤスグループ 代表取締役社長
佐藤 順一

1959年1月26日東京生まれ。81年に筑波大学第一学群社会学類卒業後、株式会社カクヤス本店(現 株式会社カクヤスグループ)に入社。93年に代表取締役社長に就任したのち、19年に東京証券取引所市場第二部へ上場を果たす。20年に会社分割により持株会社体制に移行し、商号を株式会社カクヤスから株式会社カクヤスグループに変更。
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