火葬した子供と“しりとり”をしたら…火葬場職員が心底震えた衝撃体験

「火葬場で働く僕の日常」無料公開
下駄華緒 プロフィール

全部赤いものばかり

「ともだち」
「血だらけ」

さっきから子供の返す言葉は、全部赤いものばかりなのだ。

「毛ガニ」
「肉」

次は「く」だが、下駄さんは急に声が出せなくなってしまう。焦るうちに、目の前の子供がどんどん近づいてきて――。

「最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常」より

間一髪のところで下駄さんは汗だくで飛び起きる。夢だったのかと思った下駄さんだったが、気になって次の日出勤し、男の子のことを調べてみた(普段とは違ったご遺族への配慮が必要であると判断される場合、葬儀屋や喪主本人から死因を知らされる事もある)。男の子の死因は交通事故だった。下駄さんが最後に言おうとした「く」のつく言葉は「くるま」だったのだ…。子供の無念を思って下駄さんは「ごめんよう」と泣き崩れてしまったという。

…いかがだろうか。人生の最後に携わる人々の物語――今一度「生きること」や「命の尊さ」について考えてみるきっかけになるかもしれない。

 
下駄華緒/元火葬場職員。2018年、バンド「ぼくたちのいるところ。」のベーシストとしてユニバーサルミュージックよりデビュー。怪談最恐戦2019怪談最恐位。火葬場職員時代の経験を生かしたYouTubeチャンネル「火葬場奇談」が話題。Twitterアカウント⇒@geta_hanao
蓮古田二郎/千葉県在住。二児の父。背景は妻が担当。主な著書に「しあわせ団地」(講談社)がある

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