異世界ファンタジーの傑作…!少女マンガ「夢幻伝説タカマガハラ」をご存知ですか?

第16回「夢幻伝説タカマガハラ」

子どもの頃、どんな少女マンガを読んでいましたか? クラスの中では、なかよし派・りぼん派・ちゃお派に分かれていたり、応募者全員サービスのグッズが欲しくて切手を送ったり…。

そんな「懐かしい〜〜!」と思わず身悶えしてしまうような記憶が再び!

現代ビジネス少女マンガ部では、平成期にマンガ誌「なかよし」に連載されていた懐かしの作品を毎週火曜日にリレー形式で紹介します。

無料試し読みもありますので、ぜひ当時のときめきを思い出してみてください。

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勾玉の力に導かれて

第16回で取り上げるのは、「なかよし1997年2月号」より連載がスタートした「夢幻伝説タカマガハラ」(立川恵)。1996年10月号にて「怪盗セイント・テール」の連載を終えた立川恵さんによる待望の新連載として、表紙&巻頭カラーで登場しました。

「夢幻伝説タカマガハラ」(講談社)

この号のラインナップには、「美少女戦士セーラームーン セーラースターズ」「カードキャプターさくら」「あわせて1本!」「まぼろし谷のねんねこ姫」「あずきちゃん」「デリシャス!」「とんでもナイト」「闇は集う」など、平成を代表する人気作品がずらり。

資料/講談社資料室

「夢幻伝説タカマガハラ」は、なかよし1997年2月号から1999年6月号まで連載、単行本全5巻のロングヒットとなりました。

あらすじを見てみましょう。

<空から落ちてきた勾玉を手にした結姫は、鏡の中の女の人に、「同じ勾玉を持つ四人の天神をさがし、天照さまを助けて」とたのまれる。高天原(神の世界)と中ツ国(人間界)は夢でつながっており、伝説の地平線の少女(ホル・アクティ)である結姫が天照を助けられなければ、どちらの世界の太陽もなくなってしまうという――。>

 

〈天の岩戸伝説〉の真実とは…

主人公の若狭結姫(わかさ・ゆうき)は、しっかり者の小学5年生。同じクラスの甲斐隆臣にひそかに片思いしています。そんな結姫の運命は、登校中に空から落ちてきた赤い勾玉を拾ったことで一転――現れた女性・鳴女曰く、彼女は人間の世界〈中ツ国(ナカツクニ)〉とは異なる神々の世界・〈高天原(タカマガハラ)〉の〈太陽〉を司る女王・天照の側近だという。天照は病に倒れて危険な状態にあり、高天原の太陽である彼女の命が消えれば高天原も滅んでしまうのだ、と――。

<中ツ国>と<高天原>を舞台とする、〈天の岩戸伝説〉にモチーフを得た異世界ファンタジーは、とにかく設定が素晴らしいのひとこと。中ツ国の人間が眠りについて見る夢が高天原での自分自身の行動であり、ふたつの世界で曖昧になってしまう記憶を勾玉の力で保つことができるのです。結姫は、夢と現実を行き来しながら、同じく勾玉を持つ4人の<天神(アマツカミ)>を仲間にして、天照を救うべく旅に出ることになります。

高天原で彼女が出逢った仲間たち――盗賊の首領である隆臣、神官の颯太、女官で踊り子志望の那智、賞金稼ぎの泰造――なんと彼らはみな結姫のクラスメイトでした。勾玉で記憶を共有する結姫たちですが、たったひとり隆臣だけは高天原での記憶がありません。教室で高天原の話をするなかで、一人寂し気な隆臣の様子がなんとも切ないのです…。

穏やかで心優しい隆臣が高天原では粗暴でミステリアスな青年に、那智は美少年から美少女になど、中ツ国と高天原で性格や外見が変わるギャップも魅力的でした。

(c)立川恵/講談社

旅の果てで結姫たちを待ち受けていた〈天の岩戸伝説〉の真実とは――。異世界ファンタジーの傑作と呼べる衝撃の結末は必読です。

「夢幻伝説タカマガハラ」(講談社)
次回は11月30日に更新です。お楽しみに!

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