治験データでは安心材料が圧倒的に多い

治験調査の結果は以下の通りです。

・効果に関しては大人の1/3量を接種した5歳から11歳のお子さん達も16歳以上の方々と、同じ程度の抗体価が認められ、予防効果に関しては90.7%の非常に高い予防効果がある。
・安全性に関しては、実はこの年齢の子たちの副反応は、16歳以上で報告されている副反応の頻度に比べて断然低い。

ということがわかりました。

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副反応については、
・発熱:16歳から20歳の方々は発熱17.2%でしたが、5歳から11歳の子達は6.5%のみ
・筋肉痛など:16歳から20歳の方々は40%の方が経験。5歳から11歳では11%
・心筋炎:この治験の中では0件でした。

今、心筋炎の副反応の話題が独り歩きしている部分があります。実際には、世界の症例では、今接種が進んでいる12歳以上では、まずは頻度が極めて低く、起こってしまったとしてもほとんどが軽症で、心臓機能などに関しては全く影響を及ぼさないケースがほとんどです。検査などのために1泊ほど入院することが多いんですが、翌日イブプロフェンなどの解熱鎮痛薬の処方を得て退院して完全に回復されたケースが97%です。

アメリカは、ワクチンの副反応がしっかり調べられている国のひとつですが、アメリカにおいては接種による心筋炎での死亡例は1件も報告されておりません。また、心筋炎は、ワクチンと関係なく発生頻度が1番高いのが思春期から20代なので、同じように12歳未満は、ワクチンによる心筋炎の発生頻度は上の年代よりも低いのではないかと予想していると、アメリカの小児科医たちは見解をまとめています。

もちろん今後も観察が必要ですが、今のところあるデータに関しては安心材料の方がずっと多いです。

アメリカのワクチン会場の様子。子どもは注射嫌いが多いので緊張する子は多いが、重大な副反応や死亡事故などの報告は現時点ではない。photo/Getty Images