「モラハラ夫」と離婚したい32歳の妻が、夫にあえて「慰謝料」を請求しなかった意外なワケ

後藤 千絵 プロフィール

梨乃さんは第二子を無事出産した後、実家の援助を受けながら、元CAの同僚の紹介でマナー講師を派遣する会社で働き始めたということです。

モラハラや不倫で苦しむ方へ

モラハラ夫の特徴は、自分は悪くない、相手が間違っている、だから正してあげなければいけないと考え、パートナーを支配・コントロールしようとすることです。

高学歴、高収入でプライドの高い男性に多い傾向にあるようにも思います。また、たまに優しい面を見せたりするため、自身がモラハラに遭っていると思わず、自分を責め続けている女性もいます。

今回のケースのように、モラハラでかつ不倫をしている場合、あまり罪悪感がないのがモラハラ夫の特徴でもあります。「浮気に走らせたおまえが悪い」という発想のようです。

 

モラハラ夫は頭がきれて弁が立つため、直接対決すると言い負かされてしまうこともよくあります。

そんな場合には、とりあえず専門家に相談し、自身はモラハラを受けており、不倫もされている被害者だと自覚することが大切だと思います。長年、モラハラを受け続けていると自己肯定感が低くなり、「こんな駄目な私だから、不倫もされてしまうんだ…」などと思う方もなかにはいらっしゃるのですが、大きな間違いです。

また、梨乃さんのように、配偶者にお金の管理を完全に任せてしまうと、いざ離婚となった時に本当に苦労します。財産分与の対象となる財産が全く把握できないからです。完全に任せるのは危険だと認識し、たまにはさりげなく通帳を見せてもらったり、説明をしてもらう方がよいでしょう。

夫婦は対等なのですから臆することなく、お互いに協力しながら、将来の計画を立て家族の財産を形成していくことが大切だと勇気を出して主張していただきたいと思います。

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