「モラハラ夫」と離婚したい32歳の妻が、夫にあえて「慰謝料」を請求しなかった意外なワケ

後藤 千絵 プロフィール

「今度、勇気を出して夫を問い詰めようとも思うのですが、夫は非常に頭がきれて口が達者ですし、うまく言いくるめられるような気がするのです。それに夫に正面切って向かっていっても勝てる気がしません。私はどうすればいいでしょうか」

確かに、梨乃さんが夫と直接やりとりをしても、うまくいく可能性は低いと言わざるを得ません。というのも、モラハラというのは相手を支配・コントロールするのが特徴ですが、そのような関係が長く続いている場合は相手に対して萎縮してしまい、思ったことが言えなくなったという人は多いからです。

梨乃さんには、今は証拠が全くと言っていいほどないため、夫に対して問い詰める等の行動をするのは時期尚早であること、まずは証拠を集めることが一番重要であるとアドバイスしました。

「不倫慰謝料の合意書」とは

その後、梨乃さんから、両親の勧めもあって正式に調査会社に夫の素行調査を依頼し、自分でも証拠を集めるように努力すると連絡がありました。

1か月後に、梨乃さんから再び連絡があり、事務所にやって来ました。

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どんな様子かと心配していたのですが、事務所に来られた梨乃さんはどこかふっきれた表情をしておられました。

「調査会社の報告では、浮気相手は、夫と同じ会社で大学の後輩だったことがわかりました。私は面識がなかったのですが、毎年、年賀状を送ってきていた女性だったため名前を覚えていたのです。

でも何より許せないのは、夫が自宅に浮気相手を連れ込こんでいたことです。浮気相手を自宅に連れ込むなんて、本当に信じられません。夫婦としてのルール違反も甚だしいのではないでしょうか。

「調査報告書には、周囲を全く気にせずに手をつなぎながら家に入っていく2人の様子がはっきりと写っていました。私が我慢してまで守ってきたものは何だったのと呆れると同時に、もうどうでもいいと思ってしまいました。

夫とは離婚するつもりです。不倫相手からは慰謝料を取れるだけ取りたいと思っています。どうかよろしくお願いします」

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