憧れの「タワマン」に住み、まさかの「騒音トラブル」に遭遇した30代夫婦の大誤算

上の部屋から生活音が…
小島 拓 プロフィール

こう語る孝介さんだが、妻の香苗さん(33歳)も、「これまで生活音が気になることはなかった」と言う。コロナショックが起こる前は、ふたりが平日日中に家で過ごす機会はほぼなかった。「夜間には、そんなに騒音が気になるというのはなかったんですけど……」と、ふたりでため息をつく。

上の階の家族が特別騒音に無神経というわけではなさそうだ。問題のファミリーとは、何度かエレベーターで一緒になって挨拶したこともあり、「落ち着きがあって、感じのよい家族という印象を受けた」と話す。

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「いちど気になると、小さな物音でも過敏になってしまって……。妻も同じように感じていたようで、夫婦揃って近所のコワーキングスペースを借りて仕事をすることにしました」

孝介さんは、「感染を防ぐためのリモートワークのはずなのに……」とぼやく。モヤモヤした気持ちを抱えたまま、現在も“コワーキングスペース出勤”を続けているそうだ。

 

タワマンで騒音が伝わりやすい場合も

実はタワマンは、一般的なマンションとの構造の違いから、騒音が伝わりやすくなるケースがある。

一般的なマンションに多い鉄筋コンクリートは、質量が重く遮音性能が高いが、タワーマンションでは、軽量化を図るため石膏ボードやケイ酸カルシウム板などを組み合わせた壁が採用されていることが多い。これらの壁はコンクリートより密度が低いため、音が透過しやすい傾向にある。木下さん夫妻の住むタワマンも同様の構造だったのだろう。

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