(c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

『鬼滅の刃』 テレビ放送の常識も変える、その「ウィンドウ戦略」

『鬼滅』はビジネスモデルの「改革者」

テレビで快進撃、再び

2020年に劇場アニメが大ヒットした『鬼滅の刃』が依然、絶好調だ。劇場映画では興行収入403億円とそれまで『千と千尋の神隠し』が持っていた316億円を超え、日本映画史上最高を一気に更新。新型コロナ禍で客足が落ちていた2020年の映画界をも救った。

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そして映画公開からおよそ1年、今度の活躍の場は再度のテレビである。

この10月から『鬼滅の刃』のテレビアニメ第2シーズンが始まっている。フジテレビで放送された10月10日第1話の視聴率は10.0%、17日第2話が8.0%、24日第3話は7.0%を獲得した。(【関東地区】ビデオリサーチ)

数字だけを見ると高い数字ではあるが人気番組としては一般的な水準だ。しかし本作が放送されたのが日曜日23時15分からの深夜帯であると聞けば驚きも増すだろう。視聴率は度外視することが多く、1%以下も珍しくない時間帯だからだ。

アニメのジャンルに限っても、放送のあった週のアニメ番組視聴率でトップ。同じ10日の18時半から放送されている『サザエさん』の8.8%、9日(土)の『名探偵コナン』の6.8%を超えている。週末夕方に放送される国民的アニメよりも高いわけだ。

 

今回のテレビ放送は視聴率だけでなく、放送形態もやや異例だ。テレビ放送の中核と位置づけられるフジテレビは、2019年4月から9月の第1シーズン「竈門炭治郎 立志編」ではテレビ放送をしていない。

当時の放送は地上波地方局、BS局の深夜帯が中心で、これに約20のプラットフォームでの動画配信が加わる。アニメ『鬼滅の刃』は配信で人気が拡散したと言われる理由だ。

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