日本テレビ系で毎週土曜日に放送中の中学受験ドラマ「二月の勝者」。最強最悪のスーパー塾講師・黒木蔵人を演じる柳楽優弥さんのインタビューを公開したところ、二月の勝者ファンや中学受験の経験者から反響をいただき、「リアル二月の勝者」シリーズを始めた。

今回は近年、競争が激化している帰国生の受験物語を紹介する。帰国後の英語塾と受験塾のダブルスクール、パパは塾代の引き落とし額に目を丸くし、ママは情報収集に奮闘……。『二月の勝者』にも帰国生の馬場亜蘭くんが登場し、今後が気になるところだ。

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朝晩、ホワイトボードで漢字の特訓

東京都内に住むBさんの長女は、私立中高一貫校のインターナショナルコースに通う。Bさんは、夫の仕事の都合で、海外のとある都市に10年ほど住み、そこで長女は生まれ育った。

「日本に帰国したのは、長女が小学4年生になる時です。それまで現地のイギリス系インターナショナルスクールに通い、日本語は得意ではありません。日本の小学校の授業についていくのも、大変でした。

毎週土曜日は、帰国生向けの英語塾に通いました。5年生になると、それに加えて、受験塾の帰国生向けコースに週3回、通いました。

受験塾では、日本語の作文や算数の特訓を受けました。そうした塾のメリットは、同じような仲間がいて質問しやすいし、先生もかみ砕いて説明してくれるところです」

漢字がなかなかできないというと、漢字の成り立ちとしての意味を書きながら練習するように指導された。

「英語育ちの長女は、『志』という漢字の意味はと聞かれると、『アンビシャス』と英訳になってしまう。毎朝、私がリビングのホワイトボードに漢字の読みを5個、書きを5個書いて、夜はもう1回チェックして覚えられるようにサポートしました」

海外暮らしの長い子どもにとって、漢字は最も苦労する点だ。しかし国語の試験がある場合は漢字は避けては通れない Photo by iStock

帰国生向けの英語塾では、週末に2時間、みっちりと勉強した。

「この英語塾の、宿題の量が普通ではありません。2週間で英語のエッセイを仕上げるのに、まず初校を書き、クラスメイト同士で意見しあいます。それで書き直して2週間で再提出。

こうした授業に加えて、6年生になると受験塾の志望校別の対策、ゴールデンウィーク講習、直前の夏休みの講習も入ってきます。

帰国生入試は、11月から12月がメインなので、夏休みが追い込みの時期です。午前中が英語塾、午後が受験塾という生活が40日続きました」

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