2021.11.17
# ドル

「GAFA没落」の可能性のウラで、日本の「製造業」に超期待できるワケ

バフェット指数では「超買われ過ぎ」

未来予測はできないが

7月31日公開「インフレ到来で金融大逆転が起こる…!?『金融ベンチャー』が瓦解し『銀行』が復権する」冒頭で紹介したセミナーからまだ3ヵ月余りしかたっていないのだが、その間の変化の激しさには驚かされる。

セミナー時点では、インフレは「(パンデミックなどの特殊要因による)ごく一時的なもの」、あるいは「日本では起こらない」などとする論調が多かったのだが、今やエネルギー価格の高騰やそれらに影響される物価上昇の話題が新聞紙面などを連日にぎわしている。

2018年8月13日公開「異次元緩和でも日本にインフレが起こらない極めてシンプルな事情」で解説したように、金利が下落するときには極めて速度がゆっくりだが、金利が上昇するときには大概「超特急」のスピードだ。

これは、デフレとインフレにおいても同じで、過去四半世紀のデフレは「いい湯加減だと思って眠りこけていたカエルが、少しずつ温度が上がるのに気づかずゆでガエルになってしまった」という逸話のように忍び寄ってきた。それに対して、インフレは石川五右衛門が処刑されたとされる五右衛門風呂のように、「鉄の窯が直火炊きされ、熱さのあまり跳びはねる」ように、強烈なものになる可能性が高い。

さらに、10月18日公開「インフレ&中国発不況-スーパー・スタグフレーションが襲ってくる!」で述べたように、今回は「供給の制約」によるコストプッシュインフレであるため、好景気による「需要」が期待できずに、スタグフレーションになる可能性が大だ。

そこで、来年1月28日の夜に、「続編」のセミナーを開催(詳細は来月初までに興和サインHPにて告知)予定だが、正直なところどのような内容の話をするのか考えあぐねている。

なぜかといえば、大恐慌、バブル崩壊などの市場暴落の後には概ねデフレがやってきており、今回予想されるように「インフレが到来」するケースは少ないからだ。しいて言えば第1次世界大戦後のドイツのハイパーインフレのようなケースになるかもしれないが、そこまでの強烈なインフレになるかどうかも不明である。

 

だから、10月4日公開「中国恒大は前座!後に控えるリーマン級危機に世界は対処できるのか」で述べた「危機」がどのようなものになるのかは予断を許さない。

共産主義中国の危機に関しては、直近の11月6日公開「食糧危機は中国から始まる――14億人の民を誰が養えるのか」を含めて現代ビジネス誌面でたくさんの記事を執筆しているので、今回は「米国の危機」の正体をじっくりと考えてみたい。

もちろん、ドラッカーもバフェットも未来予測はできないというが、バフェット指数が現実を示している。

ウォーレン・バフェット by Gettyimages
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