2021.11.14
# ライフ

「ママは頭が悪いから専業主婦なんだよね」…息子まで歪めてしまった43歳夫の「ヤバすぎるモラハラ」

えいなか プロフィール

加害者と被害者で全く違って語られるストーリー

モラハラ・DV加害者の視点からみると、彼らはまったく暴力を振るっていません。むしろ正しいこと、やるべきことをやっていると認識しています。

しかし一度被害者側に視点を転じてみると、その「正しさ」は紛れもない暴力となって被害者を襲っていることがわかります。

GADHAに参加する方々も、最初は「このくらいどこもやっている」「怒らせる方が悪い」「普通こうなのだ」と自分の加害性を認めたがりません。

GADHAに参加したとしても、残念ながら全ての人が変容するわけではありません。しかし、そのきっかけの1つになるのが「自分と同じようなことをしていた人が」「自分の加害性を認めて反省していて」「それによって関係が改善しているのを見る」ときです。

[PHOTO]iStock
 

加害者の多くは、うまくストーリーをねじ曲げ、自分には何も落ち度がないように相談できてしまいます。普通に友達に相談すると「それは奥さんも悪いね」とか「どっちもどっちだな」と言われたりして、自分の問題点に気づくことができないのです。

「変わりたいと願う加害者」が集まるGADHAはそのような印象操作に騙されません。誰もが心当たりを持っているからです。「わかるよ、自分も…」と共感と共に加害を指摘し合う関係の中で、変容が進んでいくのです。

多くの加害者は、生まれ育った家庭において被害を受けていたことも多いです。わかりやすい物理的な虐待だけに留まらず、まさに今回のA男さんがしているような「教育虐待」も典型的な事例です。A男さんもそのように育てられてきて、そして加害者となったのでしょう。

GADHAでは、加害は連鎖するものと考えます。関わる人を不幸にし、それによって自分も孤独にしてしまう。この加害の連鎖に気づけた加害者たちが集まり、その連鎖を終わらせ、愛のある関係を築くことのできる人になることを目指してGADHAは活動しています。

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