正義感はなくともできることはある

今回のような事件を未然に防ぐにはどういった改善点が必要なのか? またこのような事件が起きてしまったらどのような対処が必要なのか? 一人一人が改めて考えることができる貴重な機会でもあると思うので、事件の翌日に鉄道会社のご意見欄にメールをした。

・海外の地下鉄や鉄道には車両内に防犯カメラがついている国も多いので、車両内に防犯カメラは設置できないものか?
・中国各地の駅にはX線検査装置、金属探知器、液体探知器、爆発物探知機などの装置が駅に備わっているように、改札口に金属探知機などを設置できないものか?
・緊急時に車両内から脱出できるような仕組みは作れないものか?

もちろん莫大な費用がかかることだし、一人の意見によって何かが大きく変わることがないことは重々分かっている。だが、安心して交通機関を利用するための対策として意見を出すことは悪いことではないし、その一つ一つの意見やアイデアが集まれば何かを変えるきっかけになるかもしれない。

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実際、ユーロスターやスペインのAVEなどの改札口では手荷物検査が行われているが、発車時刻前に余裕を持って駅へ行かなければ列車に乗り遅れる懸念もあるし、今の日本の鉄道でこのような手荷物検査を実施したら、乗降客数の多い首都圏では混乱を招くかもしれない。

でも少なくとも新幹線の改札口ではそれは不可能なことではないようにも思う。時間や手間、費用がかかったとしても見知らぬ人にいきなり刺されるかもしれない恐怖に怯えず、安心感を多くの人が感じることができるのではないか。

物騒な事件が多い昨今。日本だけでなく海外もまた同じだ。ニュースで奇異な事件が取り上げられる度に私たちはそこから学び、対策できることが必ず何かしらあるはずだ

スマホやTVで報じられる悲惨なニュースを、ふーんと眺めるだけでは何も変わらない。電車に乗ることに不安な気持ちがあるならば、その不安を安心に変えていくために行動を起こすことが今の私たちにできる行動ではないだろうか

国内のニュース、海外のニュースから得た情報を元にこういった事件が起きた時にどう対処すべきか、何が起こるか分からない世の中だからこそ、想定内でできる限りのシミュレーションをしておく。そして、自分や身内を思いやるだけでなくピンチの時こそ他人を思いやる気持ち、冷静な判断力や行動力を養うことが大切な時代だと思う。

「アンネの日記」の著者、アンネフランクの銅像。写真提供/歩りえこ

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Huluオリジナルドラマ『ブラを捨て旅に出よう〜水原希子の世界一周ひとり旅〜』

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人生に迷いを感じた水原希子が、突如、世界一周旅行を宣言。原案の実話エピソードをベースとしたストーリー展開を予定しているものの、現地へ赴けばハプニングだらけの珍道中(!?)という半分ドキュメンタリーのオリジナルドラマ。[全6話]