ゴミ(ウェイスト)をゼロにすると宣言して18年。いまやサステナブル先進町として知られる徳島県の上勝町で、何が起きているのでしょうか。モデルやDJとして幅広く活躍するエリーローズさんと現場を訪ねました。

エリーローズ
10代からファッションモデルとして『ViVi』などさまざまな雑誌で活躍。2008年からはDJも始め、国内外のイベントやフェスなどで幅広く活動する。2021年からスタートしたFRaUウェブでのライフスタイルコラムも人気。

ゼロ・ウェイストの町、徳島県上勝町へ#1 を読む▶︎

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ハギレが素敵な“しごと着”に!

JOCKRIC RECLAIM

パタンナーだった父からパターンの起こし方を教わったという黒川さん。

ゼロ・ウェイストに共感し、上勝町には若い移住者が増えつつある。ここを新たな活動の場として選ぶクリエイターも集まり出した。エプロンやワークウェアなどの“しごと着”を製作する工房〈JOCKRIC RECLAIM〉のオーナーの黒川勝志さんもそのひとりだ。

藍住町の実家の縫製工場で使われていたミシンは上勝町でも活躍。

「自転車を整備するときに身につけるカッコいいエプロンがほしい」と知人から要望を受けたのを機に自身のブランドを誕生させ、すでに閉じていた板野郡藍住町の実家の縫製工場を、両親とともに再始動させた黒川さん。

アートユニット〈ULTRA HEAVY〉とのコラボアイテムとして生まれたエプロン。真ん中のポケットは黒板のような素材で文字が書ける。

のちにその評判を聞きつけた〈RISE & WIN Brewing Co.〉からエプロンの製作を依頼されたことで上勝に興味を抱くようになり、工房新設に至った。工房のインテリアには中古品を多く活用。

細かい布の切れ端もとっておいて、何かの製作に活かせないかと模索する。

残反(余った布)や古着を使用したプロダクツの製作に注力し、ゼロ・ウェイストの取り組みを体現している。

古くなったぬいぐるみを解体し、別のぬいぐるみとして新しい命を吹き込む。

「ここにいると、持続可能なものづくりについて考える人にたくさん会えるから気に入っています」と黒川さん。デザイン性やクオリティ、ものづくりの理念に対する評価は高く、有名ブランドや、国内外で活躍するアーティストたちとのコラボレーションも多数。その活躍は上勝町や徳島県にとどまらない。

これらの道具からパターンが生み出される。


「アパレル業界のムダや廃棄は考えなければいけないテーマ。だからこそ、素材を可能な限り有効利用したり、長く使いつづけたりするための工夫は大切ですよね」とエリーローズさん。工場廃材の上に天板を載せた巨大な作業デスクを挟んで、二人のアパレル談議はつづいた。

JOCKRIC RECLAIM
勝浦郡上勝町福原字川北62-2 2階

info@jockric.com