2021.11.14

夫、妻の「どちらかが死んだ時」にもらえる「年金収入」のこれだけの差

基礎年金、厚生年金、振替加算でみる

妻と夫、どちらが得か?

死ぬ順番は選べないが、現実問題として、夫と妻のどちらが先に逝けば得なのか、考えてみる価値はある。まずは連れ合いが亡くなった後の「収入」について、試算をしてみよう。

元会社員の夫(82歳)と専業主婦の妻(80歳)の夫婦で考えていく。

夫は月に約21万円(老齢基礎年金7万円+老齢厚生年金14万円)、妻は約8万円(老齢基礎年金7万円+振替加算1万円)を受給している。

夫が先に亡くなれば、妻は自分の年金に加えて、遺族厚生年金を受給することができる。厚生年金の4分の3にあたる月約11万円をもらえるうえ、夫の死後も振替加算は消滅しないので、夫が先に亡くなった場合の妻の収入は月19万円となる。

Photo by iStockPhoto by iStock
 

一方、妻が先に亡くなった場合はどうか。妻の国民年金はなくなり、夫は自分自身の年金約21万円だけで暮らしていくことになる。収入だけを考えると、妻が先に亡くなったほうが得なのだ。

ただし妻が65歳より若ければ、収入の損得が逆転することもある。56歳の妻と、66歳の夫のケースで試算する。夫は月24万円の年金収入がある(老齢基礎年金7万円+老齢厚生年金14万円+加給年金3万円)。一方、妻も仕事をしており、月7万円の収入を得ているとする。

夫が先に亡くなると、妻は月11万円の遺族厚生年金に加え、月約4万9000円の中高齢寡婦加算をもらえる。妻自身の賃金と合わせると、月約23万円の収入だ。

関連記事