最近テレビで「通販」をよく見るようになった気が…ウラには「意外な事情」があった…!

我妻 弘崇 プロフィール

「テレビ局が作っている通販番組は、我々と違って尺を購入する必要がありません。つまり、自分たちが持っている枠をいかようにでも構成できます」

冒頭で触れた『じゅん散歩』は、テレビ朝日、テレビ朝日映像、そしてテレビ朝日グループの通販サイト『ロッピング』を手掛けるロッピングライフ、三社が制作している。『じゅん散歩』は、基本的に関東ローカルのみの放送だ。テレビ通販が好調だった流れを受けて、通販パートを増やす——、こういった柔軟な対応は、テレビ局が制作する『番組型ホームショッピング』だからこそ可能と前田氏は教える。

 

テレビ局は商品を「仕入れている」

ただし、トライステージのような支援を主とするテレビ通販とは、大きな違いがあると付言する。

「テレビ局が制作する『番組型ホームショッピング』は、実際に紹介する商品を仕入れて売るんですね。つまり、テレビ局(と関連会社)は在庫リスクを抱えている。我々は支援なので在庫リスクはない。しかし、彼らは買い取っているため売り切ることが望ましい。我々は支援、彼らは販売」

テレビ局には、収入源として通販番組を強化するという思惑がある。しかし、在庫リスクがあるため、既存にはない魅力的な通販番組を作らなければいけない。現在、『坂上くんが試してみた!通販 家事スクール』や『裁判風通販番組 熱血!虎ノ門勝男』といった新しいアプローチの通販番組が生まれている背景には、そんなテレビ局の台所事情とも関係がありそうだ。

「我々のクライアントが『番組型ホームショッピング』を利用しているケースもあります。そうすると、どちらの方がより利があるかわかってしまう。領域が違うとはいえ、ライバルになる」

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