最近テレビで「通販」をよく見るようになった気が…ウラには「意外な事情」があった…!

我妻 弘崇 プロフィール

総務省が発表した「家計消費状況調査」によれば、2020年の総世帯におけるインターネットを利用した月平均支出額は1万4557円。1世帯当たり前年比14.8%アップというテータが示すように、巣ごもり消費が高まった。また、前年4~5月期と比べ、全体的にテレビの視聴率も上昇した。スポットCMが乱れ飛んだこともあり、通販の売れ行きが伸びたのは、言うまでもないだろう。

こうした変化を受けながら、2020年下期を迎える。テレビ局には半年に一度「番組改編」があるが、実はこのとき、CM枠の価格も見直される。前出の前田氏は「風向きが変わった」と振り返る。

「CM にナショナルブランドが戻ってきたことを受け、再び広告枠が高くなりました。そのため上期で流れていたような通販のスポットCMはかなり減りました」

市場の影響を受けるスポットCMは減少。連動する形で、テレビ局によるプライシングトレンドも通常の相場に戻ったという。

「我々が割高で広告枠を買ったとしても、お客さまの需要が変わらないとなれば、割に合わなくなる。そうすると、再びプライシングがし直され、少し低めに設定される。CM枠は、この繰り返しです。2021年下期の現在は、高くも低くもない通常の相場といったところです」

 

テレビ局も通販番組を作っている

テレビ局にとってCM枠が大きな収入源であることは言わずもがなだろう。大手の出稿が急減した昨年上期は、各テレビ局とも厳しい決算報告だったこともあり、その揺り戻しが起こったとも言える。「テレビ局としても、いろいろな収入源を作ろうという動きがあったのだと思います」。

その結果が、『番組型ホームショッピング』の多様化だ。これが、視聴者の「やっぱり通販多いよね!?」という思いを助長する。

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