太田光の「TBS選挙特番での暴走」、なぜヒドいことになったのか? テレビディレクターの目から見えること

片岡 亮 プロフィール

聞けば「番組前半で、進行上、長くCM休憩に入れなかった」ことも、修正を本人に伝える機会がなかった一因のようだが、そうなるとこれは太田ひとりの暴走という問題ではなくなる。なにしろ選挙特番は熟練ニュースキャスターであっても緊張を隠せない大仕事、それをあえて引き受けた太田をフォローするのも番組の仕事だ。

 

今回の視聴率(ビデオリサーチ調べ)は世帯平均でNHKが17.7%のトップ。太田の番組は6局中最下位の6.2%で、数字だけ見れば方向性も失敗だったといわれるだろうが、政治番組が予定調和のやり取りばかりになるのは報道としてのデメリットもあり、「別の角度から思いきった人選で政治家に忖度しない質問をぶつけたい」と考えた制作サイドの挑戦姿勢は前向きにとらえたい。

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