やはり肺活量は落ちていたけれど

検査日当日はもちろんのこと、検査が決まってから気合を入れてトレーニングに励んでいました(笑)。「肺活量が落ちているのは明白だけど、3000ミリリットルは維持していたいな」などと自分の希望の数値を思い描きました。最後に検査した時の肺活量は4100ミリリットルでした。数値的には普通でしたが、歩くのももどかしくなった状態で自分的には運動能力がガタッと落ちていて心が揺れていた時の数値でした。

以前のこの検査の時に担当の方に「肺活量は決して高くないのですが、呼吸機能と心肺能力がアスリート並み」と判定されて「ALSに罹患して、声が出せるかの不安」を抱えていた私をほっとさせてくれました。この時の検査結果がこれまでの自分を支えてくれていたと言っても過言ではないと思います。

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でも2年経って、自分でもわかるような体力不足を感じ始めてしまいました。せめて数値は落ちていても能力的な部分は酷い落ち方をしていないように願うだけです。少しドキドキしながら検査ルームへと向かいました。「よぉ~し、思いっきり息吸って、吐いたるでぇ~」

呼吸検査の機械につながっているパイプを口にくわえて、鼻から呼吸が出来ないように鼻をつまんでおきます。「楽に呼吸をしてください、はい良いですよ、次に思いっきり吸ってください、はい吸って~吸って~、はい吐いて~」「フゥ~ッ」「はい、吐ききって~最後まで吐いて~」

「肺活量は2950mlです」

「わぁ~っ、1100ml以上落ちちゃったぁ」
心の中で叫びました。その後も「ゆっくりと吐いていってください」「ろうそくを吹き消すようにするどく吐いてください」などの検査が続きます。2年前の検査の時と大きく違っていたのが「自分で口でくわえているパイプが持てない」という事です。担当の方に持っていただいたのですが、なかなか体幹を使って出すことが出来なくなっていて、息を全部出し切っている感覚が無くってもどかしかったです(笑)。

「あぁ~、ずいぶん呼吸機能も落ちたのだろうなぁ」

少し凹んで戻ってきた私に、主治医の成川医師は「呼吸機能は全くの正常です」。
「はぁ? 落ちましたよ」
「前回が良すぎただけで、普通になったという事で問題ありません、肺活量が落ちた以外は機能しています」

思わず言っちゃいました「あぁ~、良かった」

最新の川越クリニックの服部PTさんとのツーショット、しっかりと診てもらっています 写真提供/津久井教生