罹患から2年後に「呼吸器検査」をした理由

先日、ほぼ2年ぶりに呼吸器系の検査をしました。他の検査は半年くらいの間にやっていたのですが、呼吸器系だけは「大きな問題が無さそうですからいいでしょう」という感じで先送りをしていたのでした。私自身も今年の8月くらいまで全くと言っていいほど、呼吸に関して困ったことがなかったのも事実です。

確かに「痰の量が少し増えたかな」とか「手の筋力が落ちたから身体が支えにくくなって声量コントロールが弱くなった」などの問題はありましたが、困るようなことがなかったのです。困るようになってからでは遅いので、「困りそうな感じを予見して」検査していこうと主治医の成川医師と相談しておいたわけです。

主治医の成川医師と 写真提供/津久井教生
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この先ALSの影響で「嚥下機能」や「呼吸機能」に影響が出てきたら、「声」にどのような影響が出るのだろう? 「声が出にくくなる」という症状が出たらどんな感じになるのだろう? 手や足が徐々に動かなくなっていったのと同じように「声帯が震えなくなる」という事なのかな? などと漠然としたことは想像できるのですが、現状では本当にありがたいことに、大きな実感はありません。

では、小さな実感はと言うと「大きな声が車椅子だけの体勢で出すと支えにくくなった」という事はハッキリと感じるようになりました。

車椅子の上で大きな声を出そうとすると「全身でもがくような体感」になってしまうのです。大きな原因は手が動かなくなったことによって、今までできていた「ひじ掛けを握っての体幹の支え」がしっかりしなくなった事です。ハンモックの上で脱力して声を出している感じと言えば分かっていただけるでしょうか。どこか頼るところを作ってもらえると今まで通りの声はまだ出せるのですが、単純に座位の状態だけでは声量が落ちています。

そんな状態になってきたので、呼吸器検査をしてもらい、現状を確認しようという事になりました。