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成長無くして分配なし-岸田内閣は規制改革を政策の柱に再度掲げよ

どうやって成長させるのかが問題

自民、立民ともに敗北

4年ぶりの総選挙が終わった。与野党ともに「政権選択選挙」だと主張したものの、蓋を開けてみれば、野党共闘で躍進を狙った立憲民主党が敗北。自民党もわずかながらとはいえ、議席を減らした。結局、第三極の日本維新の会が11議席から41議席に躍進する結果となった。

by Gettyimages

なぜ、こうした結果になったのか。日本維新の会が「改革」を通じた「成長」を訴えたからだろう。立憲民主は共産党や社民党と連携するに当たって、「分配」を前面に押し出した。アベノミクスによって格差が拡大したと強調し、人々の不満に火を点ける戦略を取った。

一方、岸田文雄首相は、総裁選の際には「新自由主義的政策は取らない」とし、「分配優先」を口にしたが、選挙戦後半から明らかに姿勢を転換し、「分配だけ主張している野党」を批判し、「分配するためには成長してパイを増やす必要がある」と言い出した。

当初、「アベノミクスで成長したが、分配が不十分だった」とアベノミクスによる格差拡大を認めるかの発言をしていたが、すっかりアベノミクス路線に戻すこととなった。それでも、初めから「成長」を主張してきた維新に票が流れたわけだ。

 

日本の有権者はバカではない。助成金を増やします、消費税も引き下げます、とバラ色のバラマキを示されても、「甘い水」に吸い寄せられる人ばかりではなかった、ということだ。

一方で、日本全体が貧しくなっていることはヒシヒシと感じているから、このままでは沈没してしまうという危機感もある。分配すれば成長するといった甘い話ではないことを理解している国民が多かったということだろう。どうやってパイを大きくしていくか。あるいは予算の組み替えで配分を変えることをしなければ、分配は増やせない。

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