2021.11.07
# 不倫

突然死した夫の四十九日に現れた「ワケあり女性」がとった“信じられない行動”

配偶者の不倫を知って怒ることができるのは、相手が元気で生きているから。そう言った人がいる。相手が生きていなければ怒りのやり場もなければ釈明すら聞くことができないのだ。

最初につきあった相手と結婚、後悔はなかった

鈴木紗都子さん(45歳・仮名=以下同)は、1年半前のある日、長年連れ添った夫の亮輔さんに突然、死なれた。中学時代の同級生で自然とつきあうようになり、高校時代に初めて結ばれた。お互いに初めての相手だった。20歳で結婚を約束し、25歳で結婚したという。交際期間を含めると28年に及ぶ関係である。

「最初につきあった相手と結婚したというと、みんな驚くんですよね。でも私はずっと幸せだと思っていました。私には亮輔しかいないし、亮輔には私しかいない。そう信じていたから……」

Photo by iStock
 

大学を卒業して3年目の結婚には、親や周囲も「まだ早いのでは」と言った。それでもふたりの決意は変わらなかった。早く結婚して早く子育てをすませ、またゆっくりふたりの時間を過ごしたかったからだという。

「亮輔も私も子どもが好きで。3、4人産みたかったんです。でも残念ながらひとりしかできなかった。しかたがないことですけどね」

ひとり娘は18歳、現在大学1年生だ。ずっと共働きだったから、子どもが小さいときは連絡を取り合ってどちらかが必ず、夜は子どもと一緒にいた。

「ふたりとも勤め先に便利なところに住んでいたので、夫はいったん保育園から娘を連れて帰って食事をさせ、そこへ私が帰宅して娘をお風呂に入れて寝かしつける。夫は再度、会社に戻る。そんな働き方もしていましたね」

30代のころは、夫の出張が多かった。国内にとどまらず、中東やアフリカ方面への長期出張もあった。

「それでも亮輔が家庭をないがしろにすることはありませんでした。ふたりとも、いわゆる“家庭”という感覚は薄かったかもしれない。心地のいい私たちの居場所、とよく言っていました。従来の家庭を作りたかったわけではなく、亮輔と私が一緒にいたくて作った場所に、娘がやってきたという感じです」

夫婦仲はきわめてよかった。週末は友人家族と一緒にキャンプに行ったり、家族で遊園地や動物園に行ったり。パワフルにエネルギッシュに「家族で遊んだ」そうだ。

「早くからつきあって結婚したから、男女の感情は薄れていたかもしれません。もともと私はあまりいわゆる女っぽいタイプじゃないし、亮輔は私のことを『分身か親友か』といつも言っていました。私もそう感じていた」

常に寄り添い、ともに歩んでいく関係だった。夫が仕事の昇任試験のための勉強をしたり、紗都子さんがスキルを磨くためのセミナーを受けたりと、ふたりとも自分の仕事も大切にしたが、そんなときは必ずフォローしあい、励まし合った。

「娘は私立中学を受験したんですが、ちょうどその時期、夫も私も家で勉強しなくてはいけなかった。夕飯が終わるとダイニングテーブルで3人並んでせっせとテキストを広げていましたね。亮輔はいつも夜食を作ってくれました」

楽しい時間だったと紗都子さんは目を細める。これからもずっとこういう時間が続くはずだと彼女は信じていた。

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