前向きに妥協するのが大人

――森山さんは映画の公式サイトで「生きていく中で落としてきてしまったものに対する痛みを抱え続けることが大人」とコメントしていますが、森山さんのなりたい「大人」像とはどのようなものなのでしょうか。

-AD-

森山:人は、一匹狼では生きられず、人間関係を織りなすことでしか生きられません。そしてその状況の中で「大人である」ということは、人の思いを受け止められることなんだと思います。

人の思いを受け止めて周囲と上手くやっていくことは、ときに「妥協」や「諦め」とネガティブに捉えられがちですが、それは違う。例えば、物を作っていく時に、お互いの妥協点を探るというのはとてもポジティブなことです。「妥協できないから仕事しない」というスタンスだと何も生まれません。

なので、“前向きに”妥協したり諦めたりすることは生きていくために不可欠なことなんです。そして、そのことを「大人になっちゃったね」と揶揄する人はどうなのかなと。その前向きな妥協や諦めを肯定して生きるのが大人なのでは、というのが今現在の考えです。

写真:山本倫子
かおり役を演じた伊藤沙莉さんは佐藤とかおりの関係性をどう捉えたのか、インタビュー記事「伊藤沙莉が『普通』と『特別』のあいだで考えたこと」でご確認ください。
ボクたちはみんな大人になれなかった』は11月5日(金)より、シネマート新宿、池袋シネマ・ロ サ、アップリンク吉祥寺ほかロードショー&NETFLIX全世界配信開始
(C)2021 C&I entertainment

スタイリスト 杉山まゆみ
ヘアメイク 須賀元子

コート/49,500円
シャツ/26,400円
パンツ/24,200円 全て JUN OKAMOTO
シューズは私物