M5超えの「巨大地震」は、年内にやってくる…次に災害におそわれる「大都市の名前」

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特に危ないのは、鶴岡八幡宮の東と北に位置する高級住宅街・扇ガ谷と雪ノ下だ。

「この地域のすぐ後方には山々がそびえたっています。鎌倉の山は三浦層群という脆弱な地質で形成されているため、急傾斜の斜面では落石、土砂災害の危険があります」(前出の和田氏)

由比ヶ浜海岸や、長谷寺がある長谷といった地域には木造住宅が多いため、倒壊や火災にみまわれるリスクも高い。

それだけではない。幕府ができるまで多数の湖沼が点在する低湿地だった鎌倉には、液状化現象の危険性もある。

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「1703年に関東地方に壊滅的な被害を与えた元禄地震(推定M7・9〜8・2)に関する古文書を確認すると、鎌倉五山のひとつとして有名な円覚寺では、仏殿で水が噴きあがってきて仏像が泥だらけになったという記述もあります」(前出の浪川氏)

長い揺れが収まったあとは、追い打ちをかけるように津波が鎌倉市街にやってくる。

大正関東地震で鎌倉には約6mの津波が押し寄せた。『鎌倉震災誌』(昭和5年刊行)には、住民の証言として、地震から津波来襲まで15〜20分程度しかなかったと記録されている。東日本大震災で、甚大な被害を受けた岩手県釜石で30分ほどかかったと考えると、あまりにも短い。

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