調査をすすめて出てきたハラスメントの実態

実際に調査を始めると、驚くべき事実が見えてきました。内容は、選挙の手伝いをしてあげるから、票を入れてあげるから、といった言葉とともに、住所や連絡先、個人的な交際やデートなどを求められる。「お前は何もわかっていない」と現実やインターネット上で説教を受ける。おびただしい量の誹謗中傷メールや、「彼氏はいる?」「結婚してほしい」といったメッセージや性的な内容の写真が届く。陳情や相談のために2人きりで会いたいと言われ、会うと罵倒されるなど、記事の冒頭で書いたこと以外にも多くの被害を女性の議員から共通して聞きました。

メールやSNSを見るのが恐怖にもなりうる Photo by iStock
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インタビューをした女性の議員たちに、こういった被害を受ける理由は何だと思うか聞いた時には、「自分は議員として見られていない」「支配やコントロール可能な対象だと思われている」という言葉を何度も聞きました。

一見、権力を持っているかのように思われがちな議員ですが、実は「1票」の名の下に様々なハラスメントを受けていると現状があります。以下は、調査インタビューで私が聞いた声の一部です。

「今までの被害を振り返ると、私本当に頑張ったなと思いますね。投票日までは1票がすごく大事だと思っていたから、言動がおかしいなという人でもたまに返事していたんですよね」

「いわゆるお店でいうお客様が、議員は市民全員がお客様になる。私の場合は何十万人ものお客様がいるので、その人たちよりも自分が下で、みんなにお伺いを立てないといけないと思っていると本当に辛い」