妻子を捨ててまで結ばれた「絶世の美女」と別れた男性の衝撃の理由

「トロフィーワイフ」という言葉がある。トロフィーは競技などの優勝者に与えられるもの。誇らしげにキラキラ輝くその外観は周囲の羨望を集める。つまりトロフィーワイフとは、社会的・経済的に成功した男性が、その成功を周囲にアピールするために娶(めと)る、若く美しい妻のことを指す。

地位や名声を得た男性が外見的魅力にあふれる女性と結婚すること、それ自体に罪はない。問題なのは、結婚に際して「ひとりの人間と生涯にわたって絆を強めていく」目的よりも、「周囲に羨ましがられ、自分のステータスを上げる」目的のほうが上回っている、という点にある。

筆者がルポ『ぼくたちの離婚』(「めちゃコミック」でコミカライズが連載中)で取材した滝田浩次さん(仮名)は、典型的な「トロフィーワイフを求める男」だった。しかし彼は周囲が羨む「最高の女」を手に入れたにもかかわらず、常人には理解できない理由で自らその幸せを手放してしまった。その顛末をお伝えしよう。

 

“理想の女”との結婚は“ミッションコンプリート”

滝田さんは大学時代、同じサークルのミドリさん(仮名)という先輩に一目惚れする。彼女は世田谷区成城のお嬢様、親は医者で大学教授。ラカン(ポスト構造主義に影響を与えたフランスの哲学者・精神分析家)を読むインテリで、映画にも詳しく、サークル内でも評判の“上玉”だった。

『ぼくたちの離婚』より

卒業後もミドリさんのことが忘れられなかった滝田さんだが、ひょんなことからミドリさんと再会。これぞ好機とばかりに、当時付き合っていた彼女と強引に別れてミドリさんにアプローチし、晴れて結婚する。10年来の念願が叶ったのだ。滝田さんは当時の心境をこう回想した。

「ミドリとの結婚は、僕にとって“自慢げなアガリ”でした。結婚した時、大学時代のサークルの人たちには激震が走ったそうで、いやあ、愉快でしたね。“あのポンコツ滝田が、ミドリさんと結婚!?”って。それが気持ち良くて、僕の汚い心はそれで満足しちゃったんです。“最上級の女”をゲットしたことで、僕のランクが上がった、ミッションコンプリート。……ええ、最低です。僕は最低の人間です

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