子ども世代もワクワクした総裁選だったけれど……

この「マイノリティブーム」が到来する少し前から、息子は選挙についても関心を持つようになった。菅前首相が辞任の意向を示し、自民党総裁選、つまり事実上の新しい総理大臣選びが行われるニュースが流れたあたりから、妙に熱心にネットやテレビのニュースを見て、あれこれ質問してくるので、無党派(というより無関心派?)層の私は、内心、焦った。ちょっと突っ込んだ質問を受けたら、答えられる自信がない。

「中学のころは、選挙とか全然、関心なかったのに最近、ずいぶん気にしてるね」と聞くとー
「いや俺、中学んときは3年間、一応選挙管理委員だったんで。関心ないわけじゃなかったよ。でも、高校で3年になると選挙権ある人もいるってことで、選挙についての課外授業もあるし、友達とも選挙ネタは最近けっこうしゃべるから、前よりちょっとおもしろい」と、息子。

そんな息子と、自民党の総裁選に始まり、今週末に行われる衆議院選挙の様子を見ていたら、青臭いけれど、頷ける点もある感想がたくさん出てきて、興味深かった。

「菅総理が総裁選に出ないって言って、新しい総理が選ばれるって聞いたとき、ちょっとワクワクした。コロナ禍の制限まみれのすごく息苦しい感じとか、なんかどんどん不景気になって行く雰囲気から、もう永遠に抜け出せないんじゃないかと思っていたけど、新しい総理が決まるのが、ワクチンでコロナ禍脱出できるかも、っていうタイミングで『全部が大きく変わるかも』って。小池都知事がよく言ってる『コロナ後の新しい生活』は、けっこういい感じかもしんないぞって」

自民党総裁選。photo/Getty Images

しかし、総裁選を生放送で見た息子は落胆する。

「政治家を選ぶ選挙って、立候補者の政策とか公約を聞いて、一番自分の考えに近い人を選ぶのが基本だと思うんだけど、結局は所属するグループのリーダーが号令かけて人数合わせで決まっちゃうんだなあ。討論会や選挙演説もやってたのに、最後の最後で人数合わせ?っていうガッカリ感、ハンパない」

ガッカリ感があったという総裁選の結果。photo/Getty Images

「生徒会の選挙では人気投票みたいになって、真面目に公約を演説する人よりも、一発芸やるだけの演説した、もともと友達が多い人に票が集まっちゃうこともあったんだ。あと3年は、来年度の生徒会役員選挙だからって、それぞれの候補者に『信任』『不信任』のどちらかに投票するんだけど、ノリで片っ端から『不信任』って書いちゃうやつもいた。俺も選挙管理委員とかやってなかったら、そっちに流れた可能性はゼロじゃないけど、選挙を運営する側になると『なんだかなー』って思ったよ。学校の選挙のおふざけ感と総裁選は全然、別物だけど、その場の雰囲気とかリーダーに流されて投票するっていうのは、本当の意味の選挙じゃないような気がする