そして「自分が何をしたのか分かっているんですか」と怒りの声をあげたのですが、男性に反省の色はなし。「は? 何を言っているんですか。証拠はあるんですか」と反論してきたのです。
啓介さんの持っている証拠は、携帯の着信履歴、留守電の録音、LINEやメールのやり取りくらいで、手持ちの材料で「肉体関係」を証明するのは無理だと男性は侮っていたのでしょうか。筆者が前もって「探偵の調査報告書を持っていってください」と口添えをしておきましたので、啓介さんがその報告書を突きつけると男性も黙るしかなかったようです。

不倫相手がまさかの「逆ギレ」
しかし、なんと男性は今度は別の方向から攻撃してきたのです。
「彼女は旦那とは別れるつもりだと言っていましたよ。離婚寸前なら何をしたって自由ではないですか。口出しをされる覚えはありませんよ」
と、言い放ったのです。
確かに、啓介さん夫婦には性的なスキンシップはすっかりなくなっていました。しかし、妻から離婚を切り出されたことはありませんでした。
「妻の不倫」以外は幸せな家庭を築き、一つ屋根の下で暮らし、家事を分担し、一緒に娘さんを育ててきたのです。そこで、啓介さんは「今まで妻から離婚したいとは聞いたことはありませんよ」と言い返したのです。
しかし、男性は一向にひるみません。挙げ句の果てには、「私だって家庭があるんですよ。本気なわけないないじゃないですか。遊びですよ、遊び」と開き直る始末。啓介さんは呆れてものが言えなかったそうです。