新しい「薬」に挑戦したものの……

品薄になったのは「療法食」だけではありません。半年ほど前、ロッケが服用している「薬」(治療を補助するもの)も手に入りませんでした。

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ロッケの病(腎臓病)が判明したのは子猫の時。獣医師からは完治は難しいと言われています。でも継続的に治療を行い悪化を防ぐことで、長生き出来るとも言われています。病が発覚して約4年、その薬は欠かせません。そのおかげもあり、すくすくと育ち、モフモフ度もアップ! 今では跳んだり跳ねたり、遊びが大好きな子に成長しました。

子猫時代、腎臓病が発覚した当時は、毛つやも悪く心配な状況で治療が欠かせない毎日でした。写真/中川ちさ
奥にいるのが子猫時代のロッケちゃん。アクティブに遊ぶミルコちゃんを遠巻きに見ている感じ。写真/中川ちさ

でも、突然「薬」が飲めなくなったら……。ロッケはどうなってしまうのか。動揺している私に先生は「同様の効果が期待できる薬を試してみましょう」と提案してくれました。代替薬は「錠剤」でした。今まで「液剤」だったので、ロッケにとって「錠剤」は初めてです。服用回数も1日1回から2回に変わりました。

薬の切り替え初日。病院で教えていただいた通り、口の中に「錠剤」を入れました。でも、ペッとすぐに吐き出してしまいました。慌てて、また口を開けて飲ませました。でもまた吐き出す。それを繰り返していると、ついに薬の袋を見ただけで、逃げてしまうようになりました。

しかも服用は1日2回。こんな状況を続けてはロッケの精神的ストレスになります。そこで服用方法を変えることにしました。この錠剤は砕いても成分が変わらないと教えていただので、「すりこぎ棒」で粉々に潰し、ふりかけのようにフードにかけました。うまくいくかと思ったのですが、失敗。ロッケはフードの上にかかった白い粉(錠剤)を避けて食べるようになってしまったのです。困った……。今度はすり潰した薬とフードを混ぜ合わせ、見た目には薬が分からない状態にしました。それで成功!ロッケは薬を口にしてくれました。これで安心と思ったのですが……。

それから数日後、ロッケはヨロヨロと歩くようになりました。病院へ連れて行くと、腎臓の数値が急激に悪化したのに加え、貧血も起こしていました。薬の切り替え直後、錠剤をきちんと服用できなかったのが原因だったのかもしれません。

医師には「命の危険もある」とまで告げられました。
「私が不安な顔をしていたら、ロッケはますます不安になる」そう自分に言い聞かせ、出来るだけ平気な顔をして「大丈夫、大丈夫」と声をかけました。でも、一人になると涙が止まりません。

ロッケは入院となりましたが、幸いにも10日後には入院前の状態にまで回復することができました。治療してくださった先生には本当に感謝しています。