Google「Pixel 6」レビュー!9つの長所と1つの欠点

AIが生み出す驚きの写真テクが面白い
西田 宗千佳 プロフィール

「日本語音声の自動書き起こし」に対応

オンデバイスAIについては、どうだろうか?

いくつかの方向性があるが、筆者がまず注目したのは「音声認識」だ。

PixelにはGoogle純正の「レコーダー」というアプリが備えられている。このアプリが、Pixel 6では「日本語の自動書き起こし」に対応した。

【写真】「レコーダー」アプリでの日本語の自動書き起こし「レコーダー」アプリで、日本語の自動書き起こしに対応した。精度もかなり高い

使い方はシンプルだ。書き起こし対象として日本語を設定し、録音するだけでいい。声が聞こえると同時にテキスト化されていき、音声とともに記録されていく。

「音声書き起こし」機能自体は他の機種でも可能だが、Pixel 6の特徴は「オンデバイスAI」であること、すなわち、データをクラウドに送らずにテキスト化しているという点にある。したがって反応が素早く、プライバシー面でもプラスだ。

書き起こしの精度はもちろん100%ではないが、かなり高い。人間が「空耳」で聞き間違えるよりはミスの頻度が高い印象だが、それでも、ちゃんとした日本語がリアルタイムにでき上がっていく。

複数の話者の言葉を録音し、それぞれを聞き分けて個別に書き出す機能が備わっていないのが残念だが、聴覚に障害のある人はもちろん、筆者のようにインタビューをもとに記事を執筆したり、会議の議事録をデータ化したりする人にも有用だ。

「音声とテキストの連動」機能が便利!

クラウドにデータを送らない、という利点と矛盾するようだが、Pixel 6の「レコーダー」アプリは、クラウド連携していることが便利でもある。

録音が終わった後に「クラウドへバックアップする」設定にしておくと、各ユーザーのGoogleアカウントへとデータを保存してくれる。ウェブブラウザーからアクセスし、PCやタブレットなど別の機器から録音データを確認するのも簡単だ。

しかも今回、書き起こし機能の搭載に合わせて、日本語でも「音声とテキストの連動」機能がついたのがありがたい。書き起こされたテキストの該当箇所をクリックすると、その部分の音声が再生されるのだ。書き起こしが不正確・不明瞭な部分も、実際の音声をすぐに確認できる。

【写真】録音データのバックアップ、確認録音データはクラウドにバックアップでき、書き起こしテキストを含め、ブラウザーから確認できる

スマホをボイスレコーダー代わりにしている人は多いと思うが、この品質で確実にテキスト化してくれるのは、なかなかインパクトがある。

音声翻訳もオンデバイスAI処理に

同様に、翻訳機能もオンデバイスAI処理になった。日本語で話すと、それを認識して他の言語に変換してくれるのだ。

【写真】音声からのリアルタイム翻訳にも対応音声からのリアルタイム翻訳にも対応した

ただし、リアルタイムでの音声翻訳にはクラウドも使うようで、完全に通信ができない環境では使えない。とはいえ、音声認識・音声合成を含め、多くの処理がオフラインであるためか動作が素早く、快適だ。

今回は試せていないが、LINEなどのメッセンジャーを使って海外の人と話す場合にも、リアルタイムでメッセージを翻訳しながら会話ができる。

同じような機能をもつ機器は他にもあるが、精度でも、音声発声のなめらかさでも、Pixel 6は優れていそうだ。今後、海外出張の際などに、実際に試してみたい。

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