父親の病気とクレジットカードとの関係

さて、父親の病気とクレジットカードとどんな関係があるのか。
実は「慌てて飛行機に乗った」ということがポイントでした。日本の銀行のカードやクレジットカードを入れたお財布は普段使わないので、持ち歩くバッグに入れていませんでした。そしていざ日本に帰るにもかかわらず、急いでいてNYに置いてきてしまったのです。

また、慌てて出てきたため、着替えは子どもの着替えメインで、自分の着替えは下着と数枚程度しか持ってきていませんでした。しかし1年ぶりの帰国で、父と母のことが心配なので、しばらく日本にいることになり、さすがに多少は着替えが必要です。病院に行く際には娘を夫の両親にみてもらっていたので、その帰りに、「今しかない!」と急ぎ買い物をすることに。Tシャツを数枚選び、値段は9000円ほど。そのときお財布にクレジットカードがないことを思い出します。そうだった、現金で買い物するしかないな、ホントは現金を取っておきたいけど……と思いながらパスケースをみると、かなり昔に作ったクレジットカードが出てきたのです。

「あ、ちょうどよかった、これ使えるかな」

見てみると有効期限内ではあります。何年も使ってないけど、問題があったら使えないだろう、そうしたら現金で払おうと、クレジットカードを出し、サインをします。幸い、無事に会計することができました。

「クレジットカードってホントに便利!! 助かった!」

そんな風に軽く思ったことが、あとで響いてくるとは、このときはつゆほども思いませんでした。

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住宅ローンの審査が通らない!

それから1年後――。
育児休暇の期限がくる筆者は、娘とふたりで一足先に日本に帰国しました。結婚してすぐに暮らしていた町なら、土地勘もあって会社にも行きやすいため、その町にアパートを借り、そこで新生活です。お絵かきが大好きで、賃貸マンションの壁紙を汚されては大変と壁中に紙を貼ったりしている中、やんちゃな娘を前に、「このまま賃貸住宅に住み続けてきれいに保てるのか不安だなあ」とも思っていました。するとあるとき、すぐ近くに中古マンションで空きがでるというチラシが入っていました。場所も、広さも、環境もかなり希望に近い物件でした。

実は筆者はクレジットカードの支払いが残高不足だった連絡がきたことが何回かありました。でも期日までに支払いを済ませてきており、そういう場合はローンは大丈夫だと聞きました。

大きな買い物ですが、暮らしている地域は、ファミリータイプのマンションが少ないことでも知られていて、理想の中古マンションに出会うなんてないはず。夫ともなんどか議論の末、会社勤めの我々が半分ずつ住宅ローンを申請しようということになったのです。

ところが、銀行の審査の結果はお金は貸せない、つまりNOでした。

審査結果は、YESかNOでしか知らされません。なぜダメなのか、どちらがダメなのかは教えてくれないのです。夫はクレジットの滞納もしたことがないし、どう考えても疑惑は筆者。そこで信用情報開示請求をすることにしました。

そこで、筆者がしでかした大失敗の内容が明らかになったのです。
後編「クレジットカードの盲点…9000円で「金融事故」ローン却下された36歳会社員の失敗」で詳しくお伝えします。

文/新町真弓