※本記事は、一部『鬼滅の刃』のネタバレを含みます。
煉獄さんをマネて子育て
「煉獄さんのマネをしながら子育てをすると、なんだか子供との関係がいいんですよね」
30歳の知人男性(仮に福本さんとしておきます)がこう言ってきたときにとりあえず抱いた感想は「なんのこっちゃ……?」というものでした。
福本さんは都内で娘・春香ちゃん(3歳)を子育て中。育児の悩みは尽きないそうです。そんな彼が煉獄さんのマネをすることで悩みの一部を乗り越えている……? 最初は「?」の連続でしたが、話を聞いてみると、そこには、意外にも考えさせられるところが多くありました。
さて、福本さんの言う「煉獄さん」とは言うまでもなく、大ヒットマンガ&アニメ『鬼滅の刃』に出てくる煉獄杏寿郎のこと。人に仇なす鬼と戦う「鬼殺隊」の最高幹部「柱」の一人(「炎柱」)で、同作のなかでも有数の人気キャラクターです。
10月10日から放送がスタートしたアニメ『鬼滅の刃 無限列車編』でも、煉獄さんの活躍が描かれています。今作でも強調されていますが、煉獄さんの魅力は、潔さ、気持ちの良い性格、さっぱりした感じ、部下への思いやり、度量の広さ……といったキーワードでひとまずはあらわせるものではないかと思います(もちろん、これは単純化しすぎなのですが)。
潔さ、さっぱりした感じ、てらいのない雰囲気については、たとえば、「うまい!」と大声をあげながら食べ物を頬張る有名なシーン(アニメ版の一話では、ソバをすすっていました)で表現されています。その一方で、今作では、鬼が出るというウワサに怯える駅の弁当売りの祖母と孫から大量の弁当を買ってあげるなど、優しく、思いやりがある側面もいっそう強調されているように見えます。