「エンゲル係数」がまた上昇…1年前とは違って「今回は本格的にヤバい」理由

2020年の時とはワケが違う

「エンゲル係数」が上昇している。係数の上昇は、“生活が豊かさを失いつつある”ことを示すのだが、私たちの生活は本当に厳しさを増しているのだろうか。

物価がどんどん上がっていく…/photo by iStock

家計の支出に占める食料費の割合

エンゲル係数は、家計の消費支出に占める食料費の割合。生活する上で食料費は最も必要な支出のため、数値が低ければ、それだけ食料費以外に使える支出が増え、生活が豊かとなる。一方で数値が上がれば、食料費以外に使える支出が減り、生活が厳しくなるという目安になる。

エンゲル係数の意味を読み解く上では、いくつかのポイントがある。

 

まずは所得の状況だ。所得を見る場合でも、「可処分所得」の動向を見る必要がある。

可処分所得は、税金を差し引き、児童手当を足した金額で、“いわゆる手取りの収入”となる。この可処分所得は、自由に使える所得であり、増えるほど生活に余裕が生まれる。

次に見なければならないのが、消費にいくら使っているのかを示す「消費支出」だ。

さらに、「物価動向」も忘れてはいけない。物価(食料価格)の上昇・下落によっても、エンゲル係数は大きく変動する。

つまり、これらの可処分所得、消費支出、物価(食料価格)などの動きが複合的に組み合わさってエンゲル係数は変動するといえる。

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